生物から見た世界 (岩波文庫)
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タイトルの通り「生物から見た世界」とはどんなものなのかを論じた一冊。
面白かったです。ドイツ語が頻繁に出てくるのにムムムとはなりましたが。
本全体を貫いている大事な考え方が「環境」と「環世界(Umwelt)」。前者が普遍的に存在している世界のありのままの姿とするのに対して、後者は主体によって変化するもの。自分なら自分にとっての環世界、蟻なら蟻にとっての環世界が存在すると言う訳で。
例としては「ダニ」の環世界。ダニが世界を知覚するための標識標識はたった三つ。(ほ乳類の皮膚腺から出る)酪酸の化学刺激、毛によって引き起こされる機械的刺激、皮膚温の刺激。それだけから世界が構成される。こう言われると何だか赤外線ゴーグルを掛けているようなそんな不思議な感覚を持ってしまいます。
ハエにしてもカタツムリにしてもウニにしても、見ている世界は人間とは違うもの。何となくそうかなとは思っていても、改めて説明されると改めて納得です。
生き物、世界、ホント不思議なことばっかりだ。