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全30,559件のレビュー
詩文集夜の酒場
萩原朔太郎
タイトルに惹かれて購入。
冒頭からお酒が有害かどうかという話から始まり、「だが私自身の場合でいえば、たしかに疑いもなく有益であり、如何なる他の医薬にもまさって、私の健康を助けてくれた。私がもし酒を飲まなかったら、多分三十歳以前に死んだであろう」と言い切る素晴らしさ。
詩文集とはなっていますが、それ以外にも随筆や短編小説などが盛り込まれており読み応えありました。
特に1900年代前半の様子を垣間見ることができて興味深かったです。ラジオが出現したのもこの頃、「音楽を自由に聴ける」という転換にもなったんですね。いろいろなことを家でしながらも音楽を聴けるって、今では当たり前のことがラジオで初めて可能になったと。
あと、映画に関する話も多数。当時は無声映画からトーキー(音声付きの映画)に変わって行ったのもこの頃。たしかに、チャップリンの映画はほとんどが無声映画でしたね。
あと、大井町、大森、馬込にも住んでいたのですね。
冒頭からお酒が有害かどうかという話から始まり、「だが私自身の場合でいえば、たしかに疑いもなく有益であり、如何なる他の医薬にもまさって、私の健康を助けてくれた。私がもし酒を飲まなかったら、多分三十歳以前に死んだであろう」と言い切る素晴らしさ。
詩文集とはなっていますが、それ以外にも随筆や短編小説などが盛り込まれており読み応えありました。
特に1900年代前半の様子を垣間見ることができて興味深かったです。ラジオが出現したのもこの頃、「音楽を自由に聴ける」という転換にもなったんですね。いろいろなことを家でしながらも音楽を聴けるって、今では当たり前のことがラジオで初めて可能になったと。
あと、映画に関する話も多数。当時は無声映画からトーキー(音声付きの映画)に変わって行ったのもこの頃。たしかに、チャップリンの映画はほとんどが無声映画でしたね。
あと、大井町、大森、馬込にも住んでいたのですね。
2026年6月14日
南総里見八犬伝3
瀧沢馬琴,小池藤五郎
南総里見八犬伝の原文第3巻は第五輯と第六輯とを収めている。大塚での荘助の救出、道節の仇討ちからの混乱、小文吾の災難から毛野の登場、現八の大角との出会いというストーリーである。第2巻でも書いたのだが、この第3巻でも脇役たちの命の軽さが目につく。壮介を助け戸田河を渡る際に、やす平とその子、力次郎と尺八が助けてくれるのだが、本来彼らにも道節の仲間を見つけるという目的があるはずなのに、親と子で死を競うようなことをするのは理解に苦しむ。しかし、これが馬琴にとっては義にかなったやり方なのかもしれない。毛野は女田楽という魅力的な登場なのだが、その先は凄惨な敵討ちの場につながっていく。丁度公開されたマンダロリアンを見に行ったのだが、勿論設定は全く異なるが、同じものを感じた。気になったのは小文吾だ。二人の女性を守る役を与えられるが、二人を置いたあと決戦の場に戻ったため結局守ることもできずに見失ってしまう。馬に現れた霊験を見ればそれで良いのだと言う主張はわからないでもないが、彼に関して言えば責任感欠如と言えるのではないか。やはり八犬伝は当時の思想が色濃く反映されていて、共感できないことも多い。
2026年6月11日
生成AIアプリケーション評価入門
松木晋祐
生成AIアプリケーションの評価に関して丁寧に説明されている一冊。ただ、入門と謳っていることもあり実践的かと言われるとちょっと微妙。
2026年5月31日
南総里見八犬伝2
曲亭馬琴,小池藤五郎
南総里見八犬伝の原文第2巻は第三輯と第四輯とを収めている。信乃を中心に展開し、許嫁浜路の悲しい結末や、有名な現八との芳流閣の戦い、その結果信乃は破傷風となり、またそのあり得ない解決と言うストーリーである。解説で歌舞伎のことに触れられていたので調べてみると、それ程頻度はないようだが、今でも演目としてはあるらしい。同じく解説で触れられていた絶版問題についてもっと知りたいと思った。目録は訓み下し文になっているのだが、各輯の叙は返点付きとは言え漢文になっていて、読めそうで読めない。ストーリーとしては、第四輯で信乃の破傷風を治すところは、複数の登場人物の思いが絡み合い、伏姫の冥助もあって奇跡的に回復する、素晴らしいと読めばよいのだろうが、まず親の遺訓を守るために自分の命を投げ出すという点が理解できないし、あまりにも荒唐無稽で今一つ共感できない。それにしても、操を立てても一顧だにされない浜路があまりにも可愛そうだ。
2026年5月24日
Designing Multi-Agent Systems
Victor Dibia
めちゃくちゃ勉強になりました。
マルチエージェントシステムに関して、これでもかってくらい網羅的に説明されています。サンプルコードのリポジトリもあるので非常に具体的です。最後の具体例(非構造化データ分析ワークフローエージェント、ソフトウェアエンジニアリングエージェント)も非常に勉強になります。
著者の方はMicrosoftのエージェントフレームワークAutoGenを開発された方です。
以下はメモ:
・エージェント(推論、ツールによるアクション、コミュニケーション、適応可能なAIシステム)、マルチエージェントシステム(それぞれが特殊能力を持ち、協働する複数のエージェント)、ツール(エージェントの能力を拡張するAPI、コード実行、検索のような外部機能)の違い
・エージェントはAIモデル、メモリー、ツールから構成され環境を認識し、環境に働きかける
・どのようなタスクを達成させたいのからスタートして、アーキテクチャを検討すべき
・エージェントは自律パターンだけではなくワークフローパターンもある。動的なプランニングや柔軟性でなく、確実性を求めるのであればワークフローの方が合理的
・フロントエンドはReact、streamlitはプロトタイプ向け
・評価駆動開発が重要、評価を後回しにしたら大変なことに
・最適化のループ:計測、分析、修正、検証の繰り返し
・タスクによっては、シンプルなモデルがマルチエージェントを上回る。場合によってはマルチエージェントシステムが不要なことも
・エージェントは、保有しているツールとその使用法をガイドする指示以上の能力を持ちません
マルチエージェントシステムに関して、これでもかってくらい網羅的に説明されています。サンプルコードのリポジトリもあるので非常に具体的です。最後の具体例(非構造化データ分析ワークフローエージェント、ソフトウェアエンジニアリングエージェント)も非常に勉強になります。
著者の方はMicrosoftのエージェントフレームワークAutoGenを開発された方です。
以下はメモ:
・エージェント(推論、ツールによるアクション、コミュニケーション、適応可能なAIシステム)、マルチエージェントシステム(それぞれが特殊能力を持ち、協働する複数のエージェント)、ツール(エージェントの能力を拡張するAPI、コード実行、検索のような外部機能)の違い
・エージェントはAIモデル、メモリー、ツールから構成され環境を認識し、環境に働きかける
・どのようなタスクを達成させたいのからスタートして、アーキテクチャを検討すべき
・エージェントは自律パターンだけではなくワークフローパターンもある。動的なプランニングや柔軟性でなく、確実性を求めるのであればワークフローの方が合理的
・フロントエンドはReact、streamlitはプロトタイプ向け
・評価駆動開発が重要、評価を後回しにしたら大変なことに
・最適化のループ:計測、分析、修正、検証の繰り返し
・タスクによっては、シンプルなモデルがマルチエージェントを上回る。場合によってはマルチエージェントシステムが不要なことも
・エージェントは、保有しているツールとその使用法をガイドする指示以上の能力を持ちません
2026年5月21日