みんなのレビュー
全30,468件のレビュー
The Evening and the Morning
Ken Follett
ケン・フォレットの『The Evening and the Morning』は、歴史小説の魅力を存分に味わえる一冊です。この作品は、著者の代表作『大聖堂』の前日譚として位置づけられ、中世を舞台にした壮大な物語が展開されています。フォレットは、緻密なリサーチと卓越したストーリーテリングの技術を駆使し、読者を時代の渦に引き込みます。
ようやく読み終えました。ジェットコースターに乗っているような感じです。主人公サイドとヴィランサイドの攻防に息を呑みます。後半は一気に読み終えました。
残すはThe Armor of Light。約30年前から読み始めた大聖堂シリーズも終わりを迎えます。
ようやく読み終えました。ジェットコースターに乗っているような感じです。主人公サイドとヴィランサイドの攻防に息を呑みます。後半は一気に読み終えました。
残すはThe Armor of Light。約30年前から読み始めた大聖堂シリーズも終わりを迎えます。
3日前
金庸の三部作の3作目倚天屠龍記の最終巻。丐幇幇主の史火龍を巡り、謎の黄衫の美女も現れる第33章黄衣神女から、謝遜と成崑との戦いから、これまでの謎を明らかにする第39章武林至尊を経て、無忌のモテモテの総決算という態の第40章女難再びで物語の締めくくりとなる。最後の張三豊の行動には、正直驚いた。それにしても、無忌が偶然習得したのが九陽真経、射鵰英雄伝と神鵰剣俠で中心となるのが九陰真経であり九陰白骨爪なのだが、この日本語訳版では正に物語の核心であるこの2つ(陽と陰)を混同していて、話が支離滅裂になっている。原著を確認したが、これは日本語版の問題であり、とても残念だ。
6日前
日本架空伝承人名事典
大隅和雄, 阪下圭八, 広末保, 西郷信綱, 服部幸雄, 山本吉左右
収載範囲は記紀神話の神々より近世末迄なり。
実在の人物には略伝を添へたり。
引用文を附して出典を明示せるぞいと良きかも。
実在の人物には略伝を添へたり。
引用文を附して出典を明示せるぞいと良きかも。
7日前
林望先生訳源氏物語の第8巻。匂兵部卿、紅梅、竹河、橋姫、椎本、総角を収録。紅梅は按察使大納言の話、竹河は玉鬘の話なので少し趣が異なるが、源氏亡き後のいわゆる宇治十帖である。独立した巻があるので匂宮を中心にするのかと思いきや、源氏の息子(と言うことになっている)薫を中心に展開する。出生の秘密から出家志向の薫が、同じような八の宮に惹かれて通い出すところから話は始まり、出家しか頭になかった薫が大君に惹かれるが、恋愛に不慣れな二人は結局うまくいかない。薫の行動は相手のことを思ってむしろ好ましいのだが、薫に惹かれながらも父親の言葉や世間の評判、妹への配慮などにがんじがらめになって何もできない大君のことを考えると、強引に契ってしまえば死なずに済んだのではと思ってしまう。この心のすれ違い、うまく運ばない状況に読者を悶えさせるというのが、作者の意図なのかもしれない。話の展開の上で和歌が重要な役割を果たしている。林先生の丁寧な訳で意味はなんとか追えるものの、これはうまいとか気品が高いとかいうことを感じ取るのは難しく、完全に理解したとは言えないのだろうなと感じてしまう。
2026年2月7日
謹訳源氏物語7
紫式部,林望
林望先生訳源氏物語の第7巻。柏木、横笛、鈴虫、夕霧、御法、幻を収録。源氏の48歳から52歳までの話。不義の子、後の薫の誕生、女三宮の出家と柏木の死。宇治十帖では中心人物となる薫について、ここを書いた時点で紫式部はどの程度構想を持っていたのだろう。柏木の正妻である落葉の宮の母親から形見として夕霧に渡される横笛は不義の証だが、これも後で使われるのだろうか。鈴虫は源氏と女三宮の歌の贈答の話だが、これは今ひとつ理解できない。女三宮は源氏から飽きられたというような歌をうたうのだが、不義という事実を経てすれ違う二人の心を表現したかったということか。夕霧は柏木の未亡人の落葉の宮に言い寄る夕霧の話だが、全体の流れからすると唐突な感じが否めない。御法から幻は、紫の上の死と源氏の喪失感、源氏の物語の終焉。紫の上は紫式部にとっては理想の女性の姿なのだろうが、その一生はまた理想なのだろうか。源氏が他の女君には目もくれず紫の上のことをのみ思って過ごすというのはある意味理想の形なのかもしれない。
2026年1月24日
ためになることはそれなりにあったのですが、なんと言いますか「辞書的」な説明がひたすら続くので読むのに体力を必要としました。
大量の論文を引用しつつ網羅的に説明してくれているのですが、流れを感じにくいですし、コラムと実習が頻繁に挟まれるので読みにくさを感じてしまいました。
中盤はプレトレーニング、ファインチューニングに関する話がひたすら続きますが、個人的にはあまり興味がなかったです。読み応えがあったのはPart3: LLM Application Paradigmsでした。
ためになったこと:
・パフォーマンス要件が厳しい際には、文、段落、セクション、文書レベルなどでのエンベディングを作成するマルチレベルエンべディング
・ファインチューニングでのRAGの活用の活用
・RAGの文脈におけるHypothetical Document。LLMに「その質問に答えるであろう仮想的なドキュメント(hypothetical document)」を生成させ、その仮想ドキュメントを埋め込みベクトル化して検索に使用。
・MicrosoftのGraphRAG
・プロンプトをプログラミングして最適化するDSPy
大量の論文を引用しつつ網羅的に説明してくれているのですが、流れを感じにくいですし、コラムと実習が頻繁に挟まれるので読みにくさを感じてしまいました。
中盤はプレトレーニング、ファインチューニングに関する話がひたすら続きますが、個人的にはあまり興味がなかったです。読み応えがあったのはPart3: LLM Application Paradigmsでした。
ためになったこと:
・パフォーマンス要件が厳しい際には、文、段落、セクション、文書レベルなどでのエンベディングを作成するマルチレベルエンべディング
・ファインチューニングでのRAGの活用の活用
・RAGの文脈におけるHypothetical Document。LLMに「その質問に答えるであろう仮想的なドキュメント(hypothetical document)」を生成させ、その仮想ドキュメントを埋め込みベクトル化して検索に使用。
・MicrosoftのGraphRAG
・プロンプトをプログラミングして最適化するDSPy
2026年1月12日
実践Claude Code入門―現場で活用するためのAIコーディングの思考法
西見公宏, 吉田真吾, 大嶋勇樹
日常使いしているClaude Codeですが、こちたらの本で新たな学びがありました。
・仕様書の作成からスタートすることでClaude Codeをコントロールする「スペック駆動開発」
・イベントに応じてエージェントがアクションを取る「アンビエントエージェント」
・Claude CodeをAIエージェントとして理解する
・サブエージェントを活用することでコンテキストウィンドウの制限を緩和する
・スラッシュコマンド、スキル、CLAIDE.mdの違いを理解する
特にスペック駆動開発は、バイブコーディングに対する懸念を解消するアプローチだと思いました。
・仕様書の作成からスタートすることでClaude Codeをコントロールする「スペック駆動開発」
・イベントに応じてエージェントがアクションを取る「アンビエントエージェント」
・Claude CodeをAIエージェントとして理解する
・サブエージェントを活用することでコンテキストウィンドウの制限を緩和する
・スラッシュコマンド、スキル、CLAIDE.mdの違いを理解する
特にスペック駆動開発は、バイブコーディングに対する懸念を解消するアプローチだと思いました。
2026年1月10日
私を喰べたい、ひとでなし 9
苗川采
心裡の一隅には現状を善しとせざる意識もありつつ、他方には未だ死を冀求するに頑なる比名子の背反する心境は、人妖の尺度の隔りを越ゆるに努むる汐莉を阻むこと富嶽の聳然たるに似たり。
2026年1月5日
バイブコーディングを超えて
Addy Osmani
年末年始でこちら読みました。個人的には納得できるところが多かったです。
・プロトタイピングにおけるバイブコーディングと、プロダクションを前提としたAI支援エンジニアリングは明確に区別すべき
・70%問題:生成AIはプロダクトの70%までは作成してくれるが残りの30%を完成させるのは人間(この割合も将来的には変わってくるだろうが、依然として人間の関与は必須)
・ジュニア、シニアエンジニアの立ち位置:シニアエンジニアはこれまでのコーディングの経験を活かして生成AIをディレクションすることが主に、ジュニアエンジニアは最初から生成AIにのみ依存するのではなく、自身のスキルを向上させるために生成AIを活用すべき
・プロトタイピングにおけるバイブコーディングと、プロダクションを前提としたAI支援エンジニアリングは明確に区別すべき
・70%問題:生成AIはプロダクトの70%までは作成してくれるが残りの30%を完成させるのは人間(この割合も将来的には変わってくるだろうが、依然として人間の関与は必須)
・ジュニア、シニアエンジニアの立ち位置:シニアエンジニアはこれまでのコーディングの経験を活かして生成AIをディレクションすることが主に、ジュニアエンジニアは最初から生成AIにのみ依存するのではなく、自身のスキルを向上させるために生成AIを活用すべき
2026年1月5日