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みんなのレビュー

全30,369件のレビュー
4/5
源氏物語の第7巻。総角、早蕨、宿木、東屋が収録されている。いわゆる宇治十帖。総角で薫が大君に躱されて中の君を宛てがわれるところは空蝉を連想させるが、源氏が身代わりの軒端荻と出来てしまうのに比べて何もないところに薫の性格が出ている。紫式部としてはどちら推しなのだろう。それに対して匂宮はあっさりと中の君をものにしてしまい、早蕨では京の邸に迎え、薫との対比がはっきりしている。匂宮は下半身男的描写だが、かと言ってあまりきっちりと描かれているようには思えず、こちらは紫式部好みではないのだろうと察しがつく。宿木では匂宮が夕霧の娘と結婚して中の君危うしとなるが男児出産で持ち直す。そんな人妻の中の君に懸想する薫は、一体何なのだろう。それも大君の身代わりなのだ。宇治十帖はスーパースターではなく普通の人を描きたかったのだと言われているが、これが普通なの?薫は帝の娘を正妻に迎えるが、これも源氏の女三の宮と同じ状況である。引く手数多なのだから、こんな変な薫にわざわざ嫁がせなくてもと思ってしまう。それにしても、東屋で浮舟が匂宮に襲われる場面にはドキドキした。中の君は母親から浮舟を預かっておきながら、無責任で好きになれない。女房の右近が居てくれて良かった。浮舟を無理矢理宇治に移すという薫としては大胆な行動だが、優柔不断な彼のこと。どうなることやらと先が思いやられる。
Yoo Yoo Lv.98
1日前
070829…20
けい けい Lv.237
3日前

嫌われる勇気

岸見一郎, 古賀史健

07.08.27...19
けい けい Lv.237
5日前
5/5
若干最後は駆け足感を感じましたが、こんなプロット思いもよらないし、エンジニアは尊いし、最後は泣くわでとにかくヨシ!来年の映画楽しみです。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月24日

MLOps実装ガイド

Yaron Haviv, Noah Gift

4/5
本書は、機械学習(ML)と運用(Ops)を融合させたMLOpsの世界を深く掘り下げる一冊です。評価は★★★★☆。本書は、MLOpsの基本的な概念から始まり、その必要性や実装ステップ、さらには主要なコンポーネントについても網羅しており、実践的な内容が豊富です。特に、実際の活用方法に関する具体例は、読者にとって非常に参考になるでしょう。

著者が紹介するMLRunというオープンソースソリューションは、彼らの会社が開発したもので、頻繁に登場します。この点に気づいたとき、著者の専門性が感じられると同時に、実用的な視点からのアプローチに納得がいきました。また、MLflowやDatabricksといった他のツールについても触れられており、MLOpsのエコシステム全体を理解する手助けになります。

しかし、個人的には本書の後半、特に第8章以降の大規模言語モデル(LLM)やRustに関する話題は、若干の蛇足と感じました。前半の実践的な内容からの流れが少し途切れ、読者としては少し戸惑う部分もありました。それでも、MLOpsの基礎をしっかりと学ぶためには、前半部分が特に価値ある情報を提供していることは間違いありません。

全体として、本書はMLOpsの実践を学ぶ上での優れたガイドとなるでしょう。特に、機械学習を実プロジェクトに活かしたいと考えている方にとって、具体的なステップやツールの理解を深めるための良書です。MLOpsの導入を検討している方は、ぜひ手に取ってみてください。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月22日

直感 LLM

Jay Alammar, Maarten Grootendorst

4/5
原題はHands-on Large Language Modelsなんですよね、直感LLMと言われるとどうなんでしょって思いましたが。LLMの歴史からTransformer、トークン、Embedding、分類やトピックモデリング、RAGやファインチューニングなど網羅的にトピックがカバーされているので、今のタイミングで読むのはおすすめします。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月17日
4/5
戦前の雰囲気が変わっていったことがよくわかる
eitok eitok Lv.135
2025年8月16日
4/5
『最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか』は、著者ジェームズ・R. チャイルズが過去の事故を通じて得られた貴重な教訓を描いた一冊です。この本は、事故の発生背景やそれに伴う人間の心理、社会の構造を深く掘り下げており、読み応えがあること間違いなしです。

特に印象深かったのは、タイプライターのテストに関する逸話です。速記者が試用中に機械を壊してしまった際、「エキスパートの使用に耐えないなら事業を中止すべき」という判断が下されたこと。この言葉は、エキスパートの存在が事業にとっての祝福であり同時に呪いであるという深い洞察を提供しています。この考え方は、私たちが日常生活や仕事で直面する問題にも通じるもので、非常に考えさせられる部分でした。

この本は、事故や危機管理に興味がある方だけでなく、幅広い読者にとっても貴重な洞察を提供してくれます。人間の行動を理解し、そこから学びを得ることの重要性を再認識させてくれる一冊です。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月16日
3/5
ビジュアライゼーションに関するDOs/DON'Tsをまとめた一冊。非常に読みやすかったです。グラフも多用されているのでスッと頭に入ってきます。ただ、自分の専門というわけでもないのがあって星は三つ。可視化に取り組む方は読んでおいて損はないと思います。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月11日
4/5
火星の人の作者による作品。前作もすごく面白かったですが、上巻時点で相当引き込まれました。アストロファージという架空の生命体の緻密な設定、テンポよいストーリーテリング。久々に骨太なSF読めて嬉しいです。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月11日
2/5
この本では、LLMOpsの重要な要素が多く取り上げられていますが、具体的な実践に関する深い洞察が不足しているように感じました。例えば、各章で「これが重要」と強調されるポイントは数多くあるものの、その背後にある実践的なアプローチや具体的な事例が乏しく、物足りなさを感じずにはいられませんでした。

実践的なスキルに繋がる情報が乏しいため、初心者がこれを手に取ると、やや戸惑うかもしれません。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月6日
2人の男性と1人の女性の仲良し三人、それぞれどこか欠けていると自覚しながらお互いを大事に穏やかな青春物語かなと思いきや…でした。時系列がバラバラで何か仄暗い雰囲気はありましたが、大きな事件のあとに物悲しいラストでした。何となく察せられたので衝撃は薄かったけど、この空気感が良かったです。映画にもなってましたね????
2025年8月6日
5/5
07.08.05...17
けい けい Lv.237
2025年8月5日

幸せになる勇気

岸見一郎, 古賀史健

5/5
07.08.04...16
けい けい Lv.237
2025年8月4日
4/5
殺人者の心の闇に向かうかと思いきや・・・全く違う図が・・・視点がよく変わるけどそういうことでしたか。
短めのお話ですが読み応えありました。さすがです。
2025年8月2日

少年と犬

馳星周

4/5
震災と犬というテーマ、様々な人との出会いと別れが淡々と綴られています。最後は少し泣きました。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年8月1日
4/5
飛行中という閉鎖空間で起きた悲劇。全員他殺。
矛盾だらけの状況が過去と現在で繋がる。お見事でした。多分あの人だとは思ってたけど、あらゆる叙述トリックがあり、騙されました。
主人公の刑事コンビもなかなかいいキャラで好きになりました!
漣さんの顔が途中から真剣佑のイメージになったのは内緒です。
2025年7月30日
4/5
Gaurav Ashok Thalpati著の『Practical Lakehouse Architecture』は、データエンジニアリングやアナリティクスの最前線にあるレイクハウスアーキテクチャについて、深く掘り下げた一冊です。この本は、レイクハウスという概念がどのように誕生し、どのように発展してきたのかを丁寧に説明しており、技術者やデータサイエンティストにとって非常に価値のあるリソースとなっています。

読者の私が特に感銘を受けたのは、レイクハウスアーキテクチャの主要コンポーネントが明確に整理されている点です。著者は、データの統合、アクセス、管理に関する具体的な技術的側面をわかりやすく解説しており、初心者から上級者まで幅広い読者に対応しています。また、実際の事例や応用例も豊富に紹介されており、理論だけでなく実践的な知識も得ることができます。

さらに、レイクハウスの未来についての展望も示されており、今後のデータ処理におけるトレンドや課題について考えさせられました。これからのデータインフラの設計において、レイクハウスがどのような役割を果たすのかを理解するうえで、非常に有益な視点が提供されています。

全体として、『Practical Lakehouse Architecture』は、技術に対する深い理解と実用的な知識が融合した素晴らしい書籍です。データエンジニアリングの新たな潮流を追いかけるすべての人にぜひ手に取っていただきたい一冊です。データの未来を見据えるための必読書として、心からおすすめします。評価は★4つ。これからのデータ時代を生き抜くための必携アイテムです。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年7月27日

天路の旅人(下)

沢木耕太郎

4/5
沢木耕太郎の『天路の旅人(下)』は、実在の人物の長い旅の終わりを描いた作品です。読み応えのあるこの本は、旅の醍醐味や人間の成長を見事に表現しており、多くの読者に感動を与えることでしょう。

本書の特徴的な点は、単なる旅の記録ではなく、主人公が旅を通じてどのように変化していくのかを丁寧に描写しているところです。沢木は、旅の中で出会う人々や風景、そして自らの内面に向き合う姿を、読者にリアルに伝えてくれます。特に、旅の途中での葛藤や喜び、そして新たな発見が、まるで自分自身の旅のように感じられ、心に響きます。

本書を読み終えた後、旅の終わりを迎えた主人公に対する感情は複雑です。長い旅の果てに彼が何を得たのか、その答えは読者自身が感じ取るものとなっています。実際の旅人としての経験を基にした描写は、現実感があり、思わず自分もその場にいるかのような感覚を覚えます。
taka_aki taka_aki Lv.304
2025年7月22日

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