メニュー

みんなのレビュー

全30,525件のレビュー
3/5
現代語訳版の南総里見八犬伝の第6巻。第九輯の中帙を収めている。馬琴の序によると九は陽数の終わりなので、八犬伝はどうしても九輯で終わらないといけないらしい。九輯は既に5巻で12回分の上帙があったが、この中帙でも12回分で、まだまだ終わりそうにない。里見が御曹司である義通を素藤に人質に取られて窮地に陥る中、鷲に攫われて行方不明になっていた親兵衛が義実の前に現れ、刺客に襲われた義実を救い、更に単騎で館山城に乗り込んで素藤を捕らえ、城を落としてしまう。しかし、素藤に濱路姫のことを吹き込んだ妙真は、追放された素藤らを集め、義成に親兵衛を遠ざけさせた上で館山城を再び乗っ取ってしまう。義成は四家老の一人である清澄に館山城を攻めさせるが、妙真の幻術のためうまくゆかない。一方、旅に出た親兵衛は扇谷定正の臣下で処刑されそうになっている河鯉孝嗣と出会う。第5巻で死んでしまった船虫に代わって、より強力な悪役である妙真が活躍する。最初に親兵衛が館山城に乗り込むところはちょっと非現実的な気がするが、幻術によって親兵衛を遠ざける辺りは面白い。かつて見た人形劇では玉梓の怨霊が活躍するのだが、原作ではむしろ伏姫の方が活躍している。恐らく妙真は玉梓と関係があるのだろうが、それはまだ説明がなく、いつ語られるのか興味が湧く。それにしても、全10巻中6巻までで刊行が終了してしまったのは残念である。
Yoo Yoo Lv.102
4時間前

光秀の定理

垣根涼介

4/5
明智光秀について書くと、本能寺の理由がどうしても欲しくなるから難しくなるのだと思う。面白かった。
eitok eitok Lv.136
3日前
3/5
現代語訳版の南総里見八犬伝の第5巻。第八輯のつづきと第九輯とを収めている。第八輯は第4巻からのつづきで、他の輯の倍の長さがある。第八輯のつづきでは、大角と現八とが盗人と間違われ捕らえられてしまうが、引かれていった先の夏行の娘の重戸に助けられ、難を逃れようとした先で道節と信乃に会い、真犯人も捉えることができ、重戸の夫有種は豊嶋の家臣だったことがわかる。第八輯の後半では毛野が、囚われの身となっている小千谷の次團太の子分の願いで、扇谷定正の妻蟹目御前に次團太の開放を願い出て叶えられ、また縁連を除こうとする守如に協力し自らの仇でもある縁連を第九輯で討つ。縁連が討たれたことを知り城外に出た扇谷定正を、二人の話を立ち聞きしていた道節は、有種の助力を得て討とうとする。定正は守如の駕籠に助けられ、犬士たちはそれ以上追うことを断念する。守如の息子は毛野が謀ったのか説明を求めるが、道節から毛野が定正討伐の動きを知らなかったと聞いて納得する。この騒動の中で船虫は小文吾たちに成敗されてしまう。九輯の後半は安房の話で、盗賊から館山城主となった素藤と、その素藤が濱路姫を求めて起こした戦いを描く。毛野は守如のお陰で仇の縁連を討つことができたのに、守如は策に走り過ぎたと言う。守如も恩のある蟹目御前も自殺してしまうのだが、この辺りは主人公たちのためには周りの人間の命は顧みないというこれまでの流れそのままである。それにしても、船虫があっけなく殺されてしまうのは意外だ。
Yoo Yoo Lv.102
7日前

謹訳源氏物語10

紫式部,林望

4/5
林望先生訳源氏物語の第10巻、最終巻。浮舟、蜻蛉、手習、夢浮橋を収録。薫のことをありがたく思いながらも匂宮の情熱に惹かれて板挟みに悩む浮舟。その名は匂宮に乗せられた小舟から。浮舟の失踪に対する匂宮、薫の反応を記した蜻蛉。巻名は薫が浮舟を詠んだ和歌から。びっくり仰天、浮舟のその後を記す手習。巻名は浮舟が出家を遂げたあとにする手習。噂を聞きつけた薫の対応を描く夢浮橋。と、これで宇治十帖というか源氏物語が終焉を迎えるのだが、なんとも中途半端な感じを拭えない。紫式部は、これで書きたいことを書き終えたのだろうか。情熱だけで誠意のない匂宮、誠意はあっても真剣さの足りない薫、他人に対する思いやりに欠ける中の君、横川の僧都の家族にべったり頼りながらも誠意の欠片もない浮舟と、どうも感心しない人たちばかりな気がする。宇治十帖はスーパースターではなく普通の人を描きたかったのだとか聞いたことがある。確かに普通の人は様々生じる事態に適切に対応することはできず、むしろ体面を繕うことに汲々として事態を悪化させるということもあり、そうした成り行きにじれったい思いをさせるというのが狙いなのか。
Yoo Yoo Lv.102
2026年4月24日
5/5
あな心胸の細々しや、原作者の原案無かりせば斯くも真写し得まし。
滑稽味を醸し出したる言動を始め、情意を叙すること具さなるに、原作漫画と人物造形の一なるを見つ。
2026年4月23日
5/5
エージェントの開発が本格化しているこのタイミングで読むべき一冊だと思いました。

エージェントとは何か、エージェントの設計、エージェントシステムにおけるUX、オーケストレーション、メモリー、マルチエージェントなど多岐にわたる話題がカバーされています。そして、計測、検証、監視、改善ループなど、AgentOpsに関しても網羅的にカバーされており、非常に学びの多い一冊でした。今なら日本語訳も出版されていますので、エージェント開発に関わる方は読んでおいて損はないと思います。
taka_aki taka_aki Lv.306
2026年4月22日

完訳・現代語版南総里見八犬傳3

瀧沢馬琴,羽深律,門坂流

3/5
現代語訳版の南総里見八犬伝の第3巻。第五輯と第六輯とを収めている。第五輯では、大塚へ向かった信乃、現八、小文吾が処刑するために刑場に引き出された額蔵を救うが、川に阻まれて立往生しているところをやす平親子に助けられる。一方、道節は村雨丸を使って扇谷定正を討ったかに見えたが替え玉で、追手から逃げる途上で四犬士も巻き込まれ、散り散りになるが、やす平の妻である音音の家で邂逅するも大勢の敵に囲まれる。第六輯の前半は小文吾がメインで、有名な悪役船虫が活躍する。小文吾は悪臣馬加のために城に幽閉されるが、女田楽に扮した毛野が現れ、仇討ちをすると小文吾とともに脱出する。後半は現八がメインで、犬士の一人である大角に巡り合う。扇谷定正の替え玉は人形劇でも覚えがあるが、取り手の助友の替え玉にも翻弄されるところはバタバタの時代劇というところか。それにしても、全体を通してだが、やす平夫婦にしても二人の嫁にしても死に急ぐのは、そうした行いが正しいあり方ということなのだろうか。同じことだが、やす平の息子たちが過剰な頑張りで命を落としてしまうという辺りはやはり理解できない。なお、女性の命軽視の傾向はこの巻でも健在で、嫁二人を預かったはずの小文吾は二人とはぐれてしまう。女性に対する責任を全うできないのは問題ないのだろうか。
Yoo Yoo Lv.102
2026年4月14日

完訳・現代語版南総里見八犬傳2

瀧沢馬琴,羽深律,門坂流

3/5
現代語訳版の南総里見八犬伝の第2巻。第三輯と第四輯とを収めている。第三輯では、犬塚信乃が村雨丸をすり替えられ、その許嫁の濱路は陣代から求められるところを管領家の浪人に奪われた挙句殺されてしまう。信乃は成氏に献上した刀が偽物だったことから、有名な芳流閣での戦いとなる。第四輯では、小舟に落ちた信乃と現八が小文吾の父親に行徳で助けられるが追手から逃れられるかではらはらの展開となり、赤子の犬江親兵衛が神隠しになるところで終わる。予想外の展開ではらはらドキドキ楽しめるのだが、親の遺訓のために自らの命をも顧みないというのは、ちょっと理解できない。冷静に考えれば、遺訓のために芝居をうち、それは百歩譲って良しとしても、芝居が過ぎて誤って妻も子も殺してしまうのはいかがなものか。これらも劇的な展開のためなのだが、かなり無理がある気がする。この時代にはすんなり受け入れられたのだろうか。また、わかっていたことではあるものの、八犬伝にはラブロマンスがまるでない。この巻でも信乃と濱路との仲が描かれるものの、女性に心を動かさないのが英雄とでも言うのか、可愛そうなのは濱路だ。まぁ、こういうストーリーだからこの時期に許されたというのはあるのだろうが。
Yoo Yoo Lv.102
2026年4月4日
4/5
調査が必要なときに再度調べる。開示請求の方法も記載あり。
eitok eitok Lv.136
2026年3月31日
4/5
殺人現場はあまり気分の良いものではなく、最後は、ここでこれをしてもいいの?と思ったがおもしろかった。
eitok eitok Lv.136
2026年3月31日
4/5
猫好きにはたまらない一冊でした。途中涙ぐみながらも読後感もスッキリ。この作者さんの本は初めてでしたが、他の本も読んでみたいと思いました。
taka_aki taka_aki Lv.306
2026年3月28日
5/5
心境変化を描くにまめやかなれば、転機を経て人物像の深み増しぬるにぞ冷血児も愛しく見ゆるなる。
2026年3月26日

完訳・現代語版南総里見八犬傳1

瀧沢馬琴,羽深律,門坂流

3/5
南総里見八犬伝は言わずと知れた曲亭馬琴作の小説だが、あまりにも長いためか、ほとんどの本は有名なところをつまみ食いしているだけで全訳しているものは無いようだ。その中でこの本は残念ながら途中で挫折しているものの、省略せず訳しているということで、読んでみた。第一巻では第一輯と第二輯とを収めている。第14回までが、下総の結城合戦で破れた里見義実が三浦から安房へ渡り、瀧田を領有するも安西景連の計略にはまって窮地に落ち、その景連の首をとった犬の八房に娘の伏姫を与え、伏姫の死に際して仁義禮智忠信孝悌の水晶の数珠玉が四散するという発端である。話はとんとんと進みテンポが良いのでどんどん読める。発表当時や明治時代にも流行したというのがわかる気がする。ただ、馬琴は読書家でものをよく知っていたということがあるのだろうが、蘊蓄が長くセリフも長い。テンポが良いと言えば聞こえは良いが、あらすじを読んでいるようで、小説としてはやや物足りない感じがする。一輯当たり10回というのは本屋の決めごとらしく、14回までを第一輯としたかったという記述もあり、その他にも言い訳的な馬琴の記述があって、面白い。女性蔑視的な記述が気になったりはするものの、楽しく読めそうだ。
Yoo Yoo Lv.102
2026年3月25日

Generative AI Design Patterns

Valliappa Lakshmanan, Hannes Hapke

4/5
RAGやツール呼び出し、長期メモリーやLLMジャッジ、Chain of thoughts、SLM、ガードレールなどなど生成AIに関する32のデザインパターンが網羅されています。

全てのパターンには問題、ソリューション、例、検討事項、リファレンスが含まれているので、どのような時にどのように使えばいいのかがイメージしやすいです。

個人的興味によりますが、全部のパターンが興味深い訳ではなかったものの、ドッグイヤーの数からこの評価。ただ、最後の章は全パターンを網羅しようとしたのか若干こじつけ感を感じてしまいました。
taka_aki taka_aki Lv.306
2026年3月23日

税務調査の現場で役立つ! 質問応答記録書のポイントと税理士の対応策

柳谷憲司, 石野裕之, 平岡良太, 清水太一, 川口誠, 市田佳祐

4/5
実際に起きたときに再度見る
eitok eitok Lv.136
2026年3月23日
4/5
コミカルなる中に一抹の寂寥感あるぞ妙味ならむ。
2026年3月21日
3/5
面白かったが、学問的には問題があるらしい
eitok eitok Lv.136
2026年3月19日
3/5
林望先生が十三の視点から源氏物語の読み方を指南してくれる。引用する原文が長いとか重複しているとか難点もあるが、ふむふむと納得する点や気付かなかった点を教えられたり、全体としては楽しく読むことができた。今回、源氏物語本体を読んでからこの私抄を読んで、ふむふむというか所が沢山あり、楽しかったのだが、読み方指南なのだから、本来はこれを読んでから本体を読むべきなのかもしれない。だが、そうするとネタバレになってしまい、新鮮な驚きが奪われてしまうかもしれない。そうすると、はじめに本体を読んで私抄を読み、再度本体を読むというのが良いということになるか。源氏物語全体を読んでみて、従来はまったく見向きもしなかった帚木の重要性がわかったのだが、この私抄でも、この部分がこれに対応しているということを丁寧に解説してくれていて、源氏物語を味わう上で良い指南書だと思った。
Yoo Yoo Lv.102
2026年3月15日
4/5
人の心が無い。ゆるい絵柄の割にブラックコメディなるかも。
2026年3月14日

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します