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生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書 1891)

福岡 伸一

3.8
63人が登録
6件のレビュー

みんなの評価

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レビュー

taka_aki
taka_aki
2007年12月読了
流行っているそうで、この本。

と言いますか、自分にはなかなか難解…。とは言え、研究の世界というのを垣間みれたのは楽しくもあり懐かしくもあり、って、そんな大した研究していた訳でもないですが。。

野口英世のロックフェラー大学での実際の評価と日本での評価との間に意外にも乖離があること。はー。って、遠き落日とか観たはずなんですけどね。。

ロックフェラー大学での野口英世の研究における誤認識あたりから、この本の本筋へと入って行きます。

DNAの二重螺旋の発見の経緯。いろんなドラマがあったんですね。。

四種のDNA文字だけで、なぜあれだけ複雑な遺伝情報を表現できるのか。当時は二進法って概念も無かった訳ですからね。。気付いた人すごすぎ。

ショウジョウバエの細胞塊から蛆になる過程で放出されるビコイドと呼ばれる分子の拡散過程は、頭から尾へと美しいグラデーションを描くと言うこと。

人は「お変わりなく」なんてことはなく、すっごい勢いで細胞、分子が入れ替わっていたりすること。動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)と言うそうで。

細胞内で生成されるタンパク質は「内の内は外」という考え方に基づいて外部に放出されると言うこと。

二重螺旋の持つ構造的美しさ、動的平衡によって形作られる生命、ビコイドの美しさ、「内の内は外」と言う禅問答的考え方によって動作する細胞。もー、不思議なことだらけデス。もう一回読み返した方が良さそう。
くんば
くんば
2011年12月読了
『この対構造が直ちに自己複製機構を示唆することに私たちは気がついていないわけではない。』
いつか引用できるといいな。

genki
genki
2012年2月読了
最新テーマの科学の本なのに、読み始めたら止まらない面白いミステリー小説のようだ。
momo
momo 2012年2月読了

前半は高校生でも知っていることが書いてある。
でも、文章が面白いので退屈にはならないと思う。
クリオネ
クリオネ
2012年8月読了
以前から気になっていたものの、アカデミックなイメージで手が出しづらかった。が、読み始めると意外にスイスイ読めた。

アカデミックではあるが、エピソードやその情景、感情などがふんだんに書かれており、単純に読み物として面白い。もちろん内容も興味深い。

生物学者としての著者の造詣の深さと情熱の成せる技だろう。ゆえに、それなりのページ数だが思ったよりも早く読めると思う。

ただ、結論だけ知りたい人には少々回りくどいかも。そもそも、そういう目的の読み物ではないと思う。

読書ステータス

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