
ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)
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2011年1月30日に更新
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
村上春樹のエッセイの中で断トツ・ベストの出来だと思う。独自の柔軟な視点で、ジャズミュージシャンの、個々のアルバムの素晴らしさが、自身の思い出とともに、愛と熱を持って、腹から出た言葉で、語られている。たとえば、ソニーロリンズについての記述。「あっという間に唄の懐に入り込んで、その中身をひとまずゆるゆるにほどいて、それから自分勝手に組み立てなおして、もう1回かたくネジを締めてしまう。」。こういう表現は評論家はなかなかなしえない。自分はこの本に導かれて、ジャズを聴くようになり、この本に載っていないミュージシャンを含めてその魅力に気づかされることとなった。それだけの吸引力を持った本である。以下、本書でのマイベストの章
・ビリー・ホリディ(人生の晩秋の赦しとしてのビリーホリディ)
・スタンゲッツ(村上春樹のスタンゲッツ賛歌)
・ビル・エバンス(青春の、ナイーブさの象徴として)
・モンク(謎の男)
・ビリー・ホリディ(人生の晩秋の赦しとしてのビリーホリディ)
・スタンゲッツ(村上春樹のスタンゲッツ賛歌)
・ビル・エバンス(青春の、ナイーブさの象徴として)
・モンク(謎の男)
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