
📝 レビュー (Yooさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
太安萬侶の墓が発見された昭和54年に書かれた本書からは、それまで偽物の疑いをかけられてきた古事記が本物だという興奮が伝わってくる。今年は古事記1300年なのだとか。上巻は誰でも知っている天の岩戸、ヤマタノオロチ、稲羽の白兎などの話で、親しみが持てる。須佐之男は乱暴者、大国主は女たらしで、特に須佐之男は、かあちゃんに会いたいと泣きわめき、伊耶那岐に追放されると今度は天に上ってやりたい放題。天の岩戸の一件を起こして高天の原から追放されてしまう困った奴である。山幸彦が、豊玉毘売が鮫だったのに驚くのは許すとしても、妹の玉依姫を子どもの乳母にして、その子が玉依姫と結婚するというのがわからない。玉依姫も当然鮫なんだと思うけど。本文の後の解説と付録がかなりのボリュームだか、こちらも結構面白い。
読書履歴
2012/03/20
410ページ
2012/03/11
338ページ
解説が面白い!
2012/03/04
250ページ
目弱の王に頼られて雄略天皇と戦う都夫良意富美偉い
2012/02/19
172ページ
ちょっとした勘違いで父親に疎まれた倭建命が悲しい
2012/02/11
118ページ
鮫の妹は、やはり鮫なんだと思うけど
2012/02/05
86ページ
古事記1300年を記念して
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