
花紋 (新潮文庫 (や-5-7))
この本の所有者
4人が登録
920回参照
2009年5月23日に更新
書籍情報
- 著者:
- 山崎 豊子
- ページ数:
-
527ページ
- 参照数:
- 920回
- 登録日:
- 2009/05/11
- 更新日:
- 2009/05/23
- 所有者:
-
taka_akiさん
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📝 レビュー (taka_akiさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
久々に山崎さんの読んだわけで。最初は「分厚いなー」て感じてましたが、あれよあれよと言う間に引き込まれて行きました。
大正時代に活躍した架空の歌人、御室みやじ。彼女に出会った主人公、いや、主人公は御室みやじなのか、彼女の数奇な人生を数人の人々の語り口を通して綴られる一冊。
なんと言うか、大正時代の富豪と言うか大地主の生活ってすげーなーと感じることたびたび。
ところどころに挟まれる歌がまたいい感じなのです。こんなのすらすら詠めるようになったらなー、無理ですが。例えば、
真澄なる鏡に見え(まみえ)わが実母(はは)とうき髪ながく結ぼるあはれ
汝(なれ)恋ふる百夜(ももよ)へだつる波まくら秘めもちて匂はめわが断腸花(だんちやうくわ)
なんと言うか、因習とすれちがいと人の業と雅さが混迷一体となった作品とでも言えばいいのでしょうか。こう言う作品初めてかも。大地の子とか沈まぬ太陽とも違うなー。やっぱスゴいすわ。
大正時代に活躍した架空の歌人、御室みやじ。彼女に出会った主人公、いや、主人公は御室みやじなのか、彼女の数奇な人生を数人の人々の語り口を通して綴られる一冊。
なんと言うか、大正時代の富豪と言うか大地主の生活ってすげーなーと感じることたびたび。
ところどころに挟まれる歌がまたいい感じなのです。こんなのすらすら詠めるようになったらなー、無理ですが。例えば、
真澄なる鏡に見え(まみえ)わが実母(はは)とうき髪ながく結ぼるあはれ
汝(なれ)恋ふる百夜(ももよ)へだつる波まくら秘めもちて匂はめわが断腸花(だんちやうくわ)
なんと言うか、因習とすれちがいと人の業と雅さが混迷一体となった作品とでも言えばいいのでしょうか。こう言う作品初めてかも。大地の子とか沈まぬ太陽とも違うなー。やっぱスゴいすわ。
読書履歴
2009/05/23
527ページ
2009/05/23
468ページ
2009/05/23
396ページ
2009/05/23
292ページ
2009/05/23
218ページ
2009/05/23
196ページ
2009/05/22
177ページ
2009/05/22
176ページ
2009/05/22
174ページ
2009/05/22
173ページ
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