
内容紹介

読書履歴
AIが見つけた似た本
「長い腕 (角川文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
川の深さは (講談社文庫)
福井 晴敏
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた...
新訂 徒然草 (岩波文庫)
西尾 実
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三色ボールペンで読む日本語 (角川文庫)
斎藤 孝
青で「まあ大事」、赤で「すごく大事」、緑で「おもしろい」。三色ボールペンで色分けしながら文章に向き合うことは、シンプル且つ誰にでもできる読書法。最も簡単な、脳を鍛えるトレーニングツールだ。カチカチとボ...
狼と香辛料 (電撃文庫)
支倉 凍砂
行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない...
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...
第21回横溝正史ミステリ大賞作品。もちろん初めて読む作家だったけど、自身が身を置くゲーム業界のエピソードに始まって閉鎖的な片田舎やインターネット社会、そして都市伝説(ホラー?)、建築、家相と盛りだくさんな要素が詰まったミステリーで興味深く読むことができた。
「歪み」をテーマにするだけあって、人間、社会、家族、そして家に至るまで一貫してそのテーマが踏襲されていてるし、ミステリー的にも最後に意外な展開が用意されていたりで、全体的にはまずまずな作品ではないだろうか。。
…とは言え、意味のないエピソードが多すぎるのは気になった。
ゲーム制作に於ける過程などは確かに自分の知らない業界の背景だけに面白かったけど、関わる2つのゲームと事件との絡みは一切ない割には随分と深堀した内容になっている。読んでる最中は思わず照明効果とかのギミックが謎解きに関わるのかと思ったけど、出てきたのはゲームでの音の効果に対する裏付けだけだった。唯一の効果としては、早瀬に帰省した後の世界観とのギャップくらいだろうか。。
その他にも意味不明な伏線が幾つかあったけど、最後の最後に出てくる明奈と神保の展開は全くもって分からない。早瀬のみ過でごしてきた人間として、土地のしきたりに頑なになるのは理解できるが、逆にたった3週間程度にその考えをあっさり拭って何の伏線も背景もない神保とくっつくエピソードに何の意味があったのだろうか??単に、人がそこまで変わる出来事だったって事が言いたいのか…
等々、本筋に関わらない蛇足的な部分が多くて粗々しさが残ったのも否めない。。蛇足部分にページ数を使うくらいならアニメのキャラクター等の伏線を解消してほしかった…
まぁ、全体的な構成は良かったのだから次作に期待の持てる作家であることは確かだ。どーせなら得意なゲーム業界を絡めた作品なんかだと面白いんじゃないかと。。。

のめり込んだミステリー
主人公がプログラマーってところも、面白かったポイントかな