
読書について 他二篇 (岩波文庫)
この本の所有者
書籍情報
- 著者:
- ショウペンハウエル
- ページ数:
-
158ページ
- 参照数:
- 162回
- 登録日:
- 2011/03/01
- 更新日:
- 2011/03/01
- 所有者:
-
Tarutalloneさん
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内容紹介

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表紙に書いてある文言からしてのけぞり気味な感じ。
「読書とは他人にものを考えてもらうことである。1日を多読に費やす勤勉な人間はしだいに自分でものを考える力を失ってゆく。」
ぐはーって感じ。
でも、読み進めて行くと納得をせざるをえないところ多数。ちなみに、「思索」、「著作と文体」、「読書について」と言う三作品が納められています。
全体的に感じたのは、
読書はあくまで手段でしかなく、そこに「思想」なくばそれは他人の思考の受け売りにすぎない。
って、ことなのかなと。確かにだー。ショウペンハウエル氏、そう言った輩(他にも文法間違いや匿名での著作など)をコテンパンに、ケチョンケチョンに、メッタメタにやっつけています。読んでいて爽快になるくらいに。法律で取り締まれ!くらいまで。
以下は特に心に残った部分を。二つ目のはまさにそうだよなーと。
汝の父祖の遺せしものを、
おのれのものとすべく、自ら獲得せよ。(ゲーテからの引用)
かりにも読書のために、現実の世界に対する注視を避けるようなことがあってはならない。というのは真に物事をながめるならば読書の場合とは比較にならぬほど、思索する多くの機会に恵まれ、自分で考えようという気分になるからである。
低劣な著作家の大多数は、新刊書以外は読もうとしない民衆の愚かさだけをたよりに生きているにすぎない。すなわち彼らの名はジャーナリスト。適切きわまる名前ではないか。これをドイツ語に訳すと日給取り。
愚者も自分の家の中では、他人の家における賢者よりも物知りなり。(スペインの諺)
したがって読書に際しての心がけとしては、読まずにすます技術が非常に重要である。
「反復は研究の母なり。」重要な書物はいかなるものでも、続けて二度読むべきである。

読書過剰は思索を弱体化。自らの思索の道から遠ざかる。外からの刺激が内からの気分と緊張に出会い思索が始まる。意思とは無関係。自然に気分的になるを待つ。決意の成熟。理論的な問題も同様に待つ。待つ間読書をする。
断乎たる調子、確固たる態度。表現すべきものを知っている。
多読は毒だ。言葉を大切に。自分で考えろ。古典を読め。

















