
根津権現裏 (新潮文庫)
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西村賢太の人生を変えたという。しかし西村賢太作品に似た内容とは言えない、貧さから鬱屈した青春物語。全編張り詰めた緊張感のもと、人々の掛け合いが中々に下らなく、映えている。とにかくディテールが緻密で、人の心の動きがこれでもかとつぶさに描かれている。また、そこに偽りがなく人間味に溢れている(友人が死んだというのに服のみすぼらしさを嘆いて外に出たがらなかったり、死んだ友人の家の家主との以前のいざこざを思い出して尻込みしたり)。これを読んだ事で、西村賢太は藤澤清造の足元にも及んでいないと思えたし、それだけに西村賢太の今後に期待してしまう。