
かもめのジョナサン (新潮文庫 ハ 9-1)
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ジョナサンの弱さや強さ、それが生き物であることを実によく表していたと思う。翻訳者である五木氏が、最後に色々と書いていたけど、私からみたジョナサンはさながらキリスト教の宣教師のようにみえた。簡単に流して読んでしまったけれど、ひとつひとつをもっと深く読みたい本であるといえる。


P50/やがてジョナサンは、カモメの一生があんなに短いのは、退屈と、恐怖と、怒りのせいだと言うことを発見するにいたった。
P52/「あなたと同じ群れの者だよ、ジョナサン。わたしたちはあなたの兄弟なのだ」
P60/彼らの一羽一羽にとって、生活の中で最も重要な事は、自分が一番やってみたいことを追求し、その完成の域に達することだ。
P80/すべての生活の隠された完全な原理をすこしでも深く理解するために、研究と練習と努力とを決して途中でやめてはならぬ、と彼は熱心に説いてきかせた。
P103/「われわれは自由なんだ。好きなところへ行き、ありのままの自分でいていいのさ」
P114/「君たちと同じなんだ。私とも同じだ。 ひとつ違うのは、たったひとつだけ違っているのは、彼らは本当の自分というものを理解しはじめていて、そのための練習をすでに始めているということだけなのだ」


かもめのジョナサンは、飛ぶ事に拘る。他の仲間から白眼視されてもただひたすらその事だけを考えている。その純粋で一途な気持ちが更なる高みへ登る事を可能にする、という努力が大切だと云う話としても読めるがそれ意外の取り方も出来る。

考えるということ、行動することの必要性を感じたが、もっと何かを伝えようとしていると思う。翻訳者の後書きが面白い。

ヒッピー的な考えを持っている小説に感じた。アメリカで爆発的に読まれるようになったのも少しわかる気がする。五木寛之の解説も素晴らしかった。




















