
残り全部バケーション (集英社文庫)
この本の所有者
8人が登録
300回参照
2016年6月16日に更新
内容紹介
当たり屋、強請りはお手のもの。あくどい仕事で生計を立てる岡田と溝口。ある日、岡田が先輩の溝口に足を洗いたいと打ち明けたところ、条件として“適当な携帯番号の相手と友達になること”を提示される。デタラメな番号で繋がった相手は離婚寸前の男。かくして岡田は解散間際の一家と共にドライブをすることに―。その出会いは偶然か、必然か。裏切りと友情で結ばれる裏稼業コンビの物語。

📝 レビュー (yuchanさんのレビュー)
評価:
5/5
レビュー:
表題作「タキオン作戦」「検問」「小さな兵隊」時期も掲載されていた雑誌も違って「飛べても8分」が書き下ろされひとつの連作短編集になっている伊坂さんらしいストーリー。裏家業の岡田と溝口の漫才のような掛け合い。悪いことをしているのにもっと悪いことをしているやつをやりこめようとするからなのか憎めない奴ら。「車のレバーをドライブに入れておけば勝手に前に進む。」「ちゃらん、とスマートフォンが鳴った。焼肉屋だったら承知しねえぞ。」前向きで余韻があってよかった!残り全部バケーション!と叫ぶ溝口が目に浮かんでしまった。
読書履歴
2016/06/16
302ページ
AIが見つけた似た本
「残り全部バケーション (集英社文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...
6人
5