
レパントの海戦 (新潮文庫)
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1453年のコンスタンティノープルの陥落による東ローマ帝国の滅亡とトルコ帝国の勃興に続き、ロードス島による聖ヨハネ騎士団とトルコ帝国との戦いと聖ヨハネ騎士団の敗北によるロードス島の陥落に続き、ヴェネツィアが領するキプロス島のトルコの大攻勢による陥落。トルコの浸食に為すすべのない西ヨーロッパの国々が法王の呼びかけ(ベネツィアの策謀?)のもと、法王庁、スペイン、ヴェネチィアの混成による十字軍を結成し、1571年トルコ海軍とレパントの海戦で圧勝した。
しかし、これ以降時代は地中海から領土型国家の西ヨーロッパへと移り、トルコもヴェネツィアも緩やかに衰亡していく。
駐コンスタンティノープルの大使バルバロが、帰国後ベネツィアの元老院報告演説の内容は、国家とは?弱体化していく国家のあり様を述べていて、非常に重たいものと思う。企業を考える上でも、非常に示唆に富んでいると思う。
「国家の安定と永続は、軍事力によるものばかりではない。他国が我々をどう思っているのかの評価と、他国に対する毅然とした態度による事が多いのものである。ここ数年、トルコ人は、われわれヴェネツィアが、結局は妥協に逃げるという事を察知していた。それは、われわれの彼らへの態度が、礼を尽くすという外交上の必要以上に、卑屈であったからである。ヴェネツィアは、トルコの弱点を指摘する事をひかえ、ヴェネツィアの有利を明示する事を怠った。
結果として、トルコ人本来の傲慢と尊大と横柄にとどめをかけることができなくなり、彼らを、不合理な情熱に駆る事になってしまったのである。被征服民であり、下級の役人でしかないギリシア人にもたせておこした一片の通知だけでキプロスを獲得できると思わせた一事に至っては、ヴェネツィア外交の恥を示すものでしかない。」