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書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (綾瀬潤一さんのレビュー)
読書履歴
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帯を見て、姨捨山の続き?どゆこと?と思って読み始め、あれ?なんだシャトゥーンヒグマの森以来の熊パニックか?と思ったら、そのほかにも障害が出るわ出るわ。ただでさえ寒さと餓えのダブルパンチなのに(老いも加えてトリプルか?)。。。最後は、頑張れ~どっちも負けるな~!状態だった。
うーん、もう少し読んでいたかったなと思って解説を読んだら、最初の一行でものすごい簡潔に説明が完了していた。いろんな意味で面白い一冊。
70歳になると『お山に入る』という姥捨の風習がある村で、お山に入り極楽浄土へいくことを心待ちにしていた老婆があるものに拾われ、目を覚ますと今まで村から捨てられた老婆たちが『デンデラ』と呼ばれる集落を作っていた。村へ復讐することを目標とした襲撃派とデンデラ存続派の派閥がある中、山では巨大な雌グマが現れ、必死に格闘していくお話。とても同い年の作家さんが書いたとは思えなかった。熊の気持ちは丁寧な言葉で表現されているところも面白かった。とりあえずかなりグロくて、とても老婆とは思えない体力でそこはびくりつ。