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落下する夕方 (角川文庫)

落下する夕方 (角川文庫)

江國 香織

この本の所有者

41人が登録
131回参照
2013年7月1日に更新

書籍情報

ページ数:
296ページ
参照数:
131回
登録日:
2012/07/01
更新日:
2013/07/01

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内容紹介

梨果と八年一緒だった健吾が家を出た。それと入れかわるように押しかけてきた健吾の新しい恋人・華子と暮らすはめになった梨果は、彼女の不思議な魅力に取りつかれていく。逃げることも、攻めることもできない寄妙な三角関係。そして愛しきることも、憎みきることもできないひとたち...。永遠に続く日常を温かで切ない感性が描いた、恋愛小説の新しい波。
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📝 レビュー (とくこさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
解説にある「時間の小説」という言葉がしっくりきた。
8年間付き合った健吾に別れを告げられ、それを受け容れられない生活を続けていたら、今度は別れのきっかけとなった華子と暮すことに。
華子は不確かで、危うくて魅力的な存在。気付くと人の心に棲み付くのに、本人は決して留まってくれない。華子は物語にある、時の流れそのものみたい。
流れのままに堕ちていく、不健全な3人の関係。華子を中心とした時間が流れて、絡め取られて。
そうして、流れの途切れた時にやっと動けるようになる梨果と健吾が、健全な道を歩いて行けますように。

江國香織は2冊目だったけど、前に読んだ「きらきらひかる」も似た部分のある三角関係だったな。こういうのを書く人なんだろうなー。

読書履歴

2013/07/01 296ページ
2013/06/28 129ページ ヘチマコロンの匂いがする。闇が匂いを浮きたたせるのはどうしてだろう。匂いも、静寂も。
2013/06/28 124ページ 清潔は孤独

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