
内容紹介

📝 レビュー (とくこさんのレビュー)
8年間付き合った健吾に別れを告げられ、それを受け容れられない生活を続けていたら、今度は別れのきっかけとなった華子と暮すことに。
華子は不確かで、危うくて魅力的な存在。気付くと人の心に棲み付くのに、本人は決して留まってくれない。華子は物語にある、時の流れそのものみたい。
流れのままに堕ちていく、不健全な3人の関係。華子を中心とした時間が流れて、絡め取られて。
そうして、流れの途切れた時にやっと動けるようになる梨果と健吾が、健全な道を歩いて行けますように。
江國香織は2冊目だったけど、前に読んだ「きらきらひかる」も似た部分のある三角関係だったな。こういうのを書く人なんだろうなー。
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