
もの食う人びと (角川文庫)
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内容紹介

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「食を通して世界を知る」ルポ本なのですが、想像以上に面白くて、想像以上に悲しくて、想像以上にこの世は広くたくましかった!そんな印象です。
なんて生々しい。
むき出しの人生を垣間見た。
当たり前のことなのだけれど、食べる=生きること。
それを改めて実感させられました。
自分は、「生きるための食」なんて心から味わった事ないな。
小腹を満たすために、快楽のために、ただ消費するだけ。
おいしい!っていう感動はあるけれど、心の底からの渇望や感動なんて、本当に味わった事ない。なんかそれがある意味不幸な事のように感じてしまった。
明日から、食に対する意識がちょっと変わりそうです。
感謝とか。ちょっといつもと違うところに思いをはせてみるとか。
喉元すぎたらすぐ元通りになってしまうのかもしれないけど。
なんか忘れたくないなーと思いました。
表紙に描かれた観覧車。
読み終わって表紙を見ながら、しばらく考えこんでしまいました。
すべての人類が食べなくては生きていけないんだと言う自明の事実を改めて突きつける一冊と言えるかと。
バングラデシュでは残飯を食べ、ミンダナオでは第二次大戦での「食人」を取材し、ドイツでは刑務所の食を体験し、クロアチア(旧ユーゴスラビア)では戦争の悲劇に触れ、等々、著者の体当たりの取材がまとめられています。
ソマリア、ロシア(チェルノブイリ)、択捉、韓国などなど、地域の事情、住む人々の状況は千差万別である状況でも、みんなみんな「食べつづけている」という事実は、当たり前のことだと頭では分かっていても、何だか不思議な感覚を覚えてしまうのでした。


世界には、これほど食えない人が多いのか、、と衝撃をうけた。しかし、そのなかでも人は、懸命にものを食って命をつないでいる。