TOKYO BLACKOUT (創元推理文庫)
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内容紹介
書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (mak246さんのレビュー)
…「輪番停電」が元々考えられていた手法ってコトも初めて知ったしで。。。
その意味でも、東京で停電が起きた場合を想定して書かれた本書は、その際に生ずる生活への支障、そしてその対応に追われる職員の苦労などが実際の裏付けに基づいた丁寧なクライムノベルとして仕上がっている。
丁寧さの部分で言えば、停電等に関する事象のみならず、登場人物たちについても1人1人がしっかりと描かれている。
テロを犯す側、それを阻止する側の背景は当然として、本筋とは関係なく巻き込まれる群衆たちにもちゃんとしたバックボーンをサラリと挿入する事で深みのあるリアルな人物像を追及しているように見受けられた。しかも、本筋から逸れた部分で深堀りされるコトでのウザったさを感じさせない程度でのボリュームと、そのバランス加減も個人的には絶妙で好ましかった。
内容的にはテロ事件・停電によるパニックから外国人労働者への差別問題、更には刑事の家庭崩壊問題と様々な要素が詰まり、しかもそれぞれを密に描いてる割にはスッキリ読めてしまう。その構成力には脱帽であるが、詰め込み過ぎた分、些かご都合主義も目についてしまったのも事実かと。。。
安西にしても、説得力を増すためとはいえあまりにも不幸の連続続きで…
しかも、犯行動機に至ってはあくまで彼の生い立ちからの推測だけであって本人から語られる事もないし。
まぁ何にせよ、若干の不満は残れど、総合的には良くできた面白い作品だった!
とにかく、作者の意図でもあろうが、有って然るべきとされるライフラインはあくまでその使命感を全うする人間たちによって支えられてるってコトが実感できる内容になっている。
…ただ、今回の震災での原発問題と被って考えると素直に本作での職員たちのような人間だけではない事実も頭をよぎってしまうが。。。
読書履歴
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2008年の上梓作品にも関わらず、震災後である今読むとこの内容が非常にリアルで、しかも事細かに描かれているコトが分かる!
…「輪番停電」が元々考えられていた手法ってコトも初めて知ったしで。。。
その意味でも、東京で停電が起きた場合を想定して書かれた本書は、その際に生ずる生活への支障、そしてその対応に追われる職員の苦労などが実際の裏付けに基づいた丁寧なクライムノベルとして仕上がっている。
丁寧さの部分で言えば、停電等に関する事象のみならず、登場人物たちについても1人1人がしっかりと描かれている。
テロを犯す側、それを阻止する側の背景は当然として、本筋とは関係なく巻き込まれる群衆たちにもちゃんとしたバックボーンをサラリと挿入する事で深みのあるリアルな人物像を追及しているように見受けられた。しかも、本筋から逸れた部分で深堀りされるコトでのウザったさを感じさせない程度でのボリュームと、そのバランス加減も個人的には絶妙で好ましかった。
内容的にはテロ事件・停電によるパニックから外国人労働者への差別問題、更には刑事の家庭崩壊問題と様々な要素が詰まり、しかもそれぞれを密に描いてる割にはスッキリ読めてしまう。その構成力には脱帽であるが、詰め込み過ぎた分、些かご都合主義も目についてしまったのも事実かと。。。
安西にしても、説得力を増すためとはいえあまりにも不幸の連続続きで…
しかも、犯行動機に至ってはあくまで彼の生い立ちからの推測だけであって本人から語られる事もないし。
まぁ何にせよ、若干の不満は残れど、総合的には良くできた面白い作品だった!
とにかく、作者の意図でもあろうが、有って然るべきとされるライフラインはあくまでその使命感を全うする人間たちによって支えられてるってコトが実感できる内容になっている。
…ただ、今回の震災での原発問題と被って考えると素直に本作での職員たちのような人間だけではない事実も頭をよぎってしまうが。。。