メニュー
ルパンの消息 (光文社文庫)

ルパンの消息 (光文社文庫)

この本の所有者

(4.2)
23人が登録
160回参照
2011年10月4日に更新

書籍情報

ページ数:
441ページ
参照数:
160回
登録日:
2011/10/04
更新日:
2011/10/04
所有者:
Snow Snowさん

この本を共有する

内容紹介

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人――。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか!? 著者”幻の傑作”待望の文庫化。
Google プレビュー 書籍情報提供: Google Books
Google Booksで見る

📝 レビュー (Snowさんのレビュー)

評価:
5/5
レビュー:
どんでん返しの後にまた、どんでん返し。最後の婦警幸子の言葉にぐっときたり、登場人物の全てが丁寧に描かれた秀作。

読書履歴

2011/10/04 441ページ

ログインが必要です

この本をレビューしたり、読書進捗を記録するにはログインが必要です。

ログイン

AIが見つけた似た本

「ルパンの消息 (光文社文庫)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました

82.9%
ルパンの消息 (カッパノベルス)

ルパンの消息 (カッパノベルス)

横山 秀夫

「昭和」という時代が匂い立つ社会派ミステリーの傑作!平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は殺人事件だった―しかも犯人は、教え子の...

9人 4
59.9%
真相 (双葉文庫)

真相 (双葉文庫)

横山 秀夫

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。―息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」、選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホ...

12人 3.3
58.8%
第三の時効 (集英社文庫)

第三の時効 (集英社文庫)

横山 秀夫

殺人事件の時効成立目前。現場の刑事にも知らされず、巧妙に仕組まれていた「第三の時効」とはいったい何か!?刑事たちの生々しい葛藤と、逮捕への執念を鋭くえぐる表題作ほか、全六篇の連作短篇集。本格ミステリに...

33人 4
57.6%
出口のない海 (講談社文庫)

出口のない海 (講談社文庫)

横山 秀夫

人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。ヒジの故障のために、期待された大学野球を棒に振った甲子園優勝投手・並木浩二は、なぜ、みずから回天への搭乗...

15人 3.5
57%
真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)

真夜中のパン屋さん (ポプラ文庫)

大沼紀子

都会の片隅に真夜中にだけ開く不思議なパン屋さんがあった。オーナーの暮林、パン職人の弘基、居候女子高生の希実は、可愛いお客様による焼きたてパン万引事件に端を発した、失綜騒動へと巻き込まれていく...。期...

45人 3.7
56.7%
震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

横山 秀夫

阪神大震災の前日、N県警警務課長・不破義仁が姿を消した。県警の内部事情に通じ、人望も厚い不破が、なぜいなくなったのか?本部長をはじめ、キャリア組、準キャリア組、叩き上げ、それぞれの県警幹部たちの思惑が...

20人 3
56%
PK (講談社文庫)

PK (講談社文庫)

伊坂 幸太郎

人は時折、勇気を試される。落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、今度は自分が試される場面に立つ。勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、小さな決断がドミノを倒...

21人 3
56%
深追い (新潮文庫)

深追い (新潮文庫)

横山 秀夫

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく(表題作)。鑑識係、泥棒刑事、少年係、会計課長...。三ツ鐘署に勤務する...

13人 4
Yossy
Yossy Lv.14

おとばん
おとばん Lv.69

加筆修正がされているらしく、幻のデビュー作っていうか、とてもしっかりしてた。

Snow
Snow Lv.71

どんでん返しの後にまた、どんでん返し。最後の婦警幸子の言葉にぐっときたり、登場人物の全てが丁寧に描かれた秀作。

tomo.03
tomo.03 Lv.26

あおみ
あおみ Lv.78

本書を読まれた方は、その緻密な構成力に舌を巻いたことだろう。事件の核心をつくような言葉や出来事を、さも自然に端々に折り込み、それでいて違和感だけは抱かせる。読者は常に共感と驚きを感じながら、読み進めることができ物語へとすっと入り込める。
明らかに怪しい人物を幾人か用意し、主人公も読者もこいつが犯人で決まりだろう。あとは正体を暴くだけだ、と意気込む。しかし、その調査を行うに連れ、その人物が真犯人でない証拠ばかりが現れる。では、誰が。いくつかの証拠からまた違う犯人「らしき」人物が浮かび上がる。今度こそ…。しかし違う。本書はこうした流れの繰り返しである。それでは飽きがきそうなものだが、読者は既に物語に参加しているためそれまでの考え、推論が正しいと思い込む。それは実に自然だからである。
加筆、改稿をしているとは言え、これが著者の処女作とは俄に信じ難い。いや、もしかしたら第一作だからこそ意気込んで考えに考え抜いたのかもしれない。
人物像、それぞれのジレンマ、悩み、恋愛の縺れ、トリッキーな真相、伏線。練りに練った結果の作品だろうと思う。
全ての出来事への理由、裏付けが用意されていて、どれもがこじ付けには思えない。だからこそ、本心から憎い人物だと思えたり、不憫、可哀想だと感情を多いに移入してしまう。
とにかく本書を「幻の傑作」として置くのは実に勿体ない。本書は「幻の」.などではなく「真の」傑作である。


ネタバレ
高校の同級生の三人組、喜多(キタロー)竜見(ジョージ)橘は期末試験の問題用紙を事前に奪おうと計画を立てていた。それこそが「ルパン作戦」である。その計画を実行して4日目、いつも用紙が隠されていた金庫にぐにゃりとした死体があった。それは英語教員の嶺舞子(グラマー)だった…。一体誰が?そのとき隣の部屋から逃げ出す影が見えた。その人物こそが犯人だと感じ、自分たちなりに捜索するが一向に姿は掴めず、時効間近の15年の歳月が過ぎた。
真相はこうだ。
嶺舞子はレズビアンであった。しかもレイプ紛いの行為に興奮を覚える性癖を持つ。そんな彼女の獲物に選ばれた音楽教員の小高鮎美は日頃からプライベートでの付き合いもあった為、事件当日の校長室への呼び出しにも従った。しかし、迫られた際に拒絶の思いを込めて突き飛ばす。すると打ち所が悪かったのか嶺舞子が死んでしまい、当日恋仲の関係にあった橘に泣きながら相談する。頭のきれる橘は「ルパン作戦」の中で死体を発見し、自殺に見せ掛ける案を閃き、実行する。
その裏で校長は自分の隠し子にあたるケイという生徒の成績を高く保つため、自ら名乗り出した嶺舞子にテストの解答を手渡し協力を仰いでいた。しかし実は嶺舞子は解答をちらつかせケイの身体を弄んでいた。事件当日、毎度の通り試験の解答を渡すから家に来いと言われ、嫌々ながらも一度上がった成績を下げるわけにもいかないケイは家に向かう。しかし夜中になっても帰って来ない嶺舞子を不審に思い、校長なら知ってるのではないかと電話をかける。校長からしたら教員に試験の解答を渡していたことが明るみにでたら自分の立場が危険だと思い、その電話を期に嶺舞子への手渡し場所であった一室に潜り込む。そうして喜多たちと遭遇し(顔は見られていない)、部屋の窓から逃げ出した。
学校に住み込み、盗聴を趣味とする金子茂吉という理科教員がいた。その人物に日高鮎美は嶺舞子との校長室での出来事を知られ、身体を弄ばれる。その屈辱と怒りから橘とは距離をあけ、学校も無断で辞め、疎遠となる。また喜多、竜見、橘の三人も事件の終焉を期に疎遠となった。
しかし、嶺舞子は死んでいなかった。ここで、かの有名な三億円事件が絡んでくる。この事件の最大の容疑者とされていた内海一矢は喫茶店ルパンのオーナーだ。彼は盗んだ内で番号が割れている札を嶺舞子が入れられていた金庫に細工を施し、隠していた。三億円事件の時効が成立し、その札の回収に赴いたところで橘による嶺舞子の自殺工作を目撃するが、二階から落とされた嶺舞子は辛うじて生きていた。彼女が意識を取り戻し金庫に入れられていたことを警察に告げると、金庫は隈なく調べられ自分の犯行も露呈される。これでは危険だと思い、瀕死の嶺舞子を担ぎ四階から落とした。
これが本事件の真相である。

てっちゃん
てっちゃん Lv.65

嶺舞子殺害事件の時効日、本庁捜査1課係長が犯人を追い込み、三億円事件まで絡んでいく。警察小説の第一人者、横山秀夫の処女作。

グローバル検索

ReadNest全体から本やレビューを検索します