📝 レビュー (Yooさんのレビュー)
評価:
4/5
レビュー:
三島屋の変わり百物語シリーズの第五巻。神だかあやかしだかが家の中に住み着いてしまった金物屋一家の不幸を語る「開けずの間」、この世のものではないものを呼び寄せる、もんも声を持つ女性が活躍する「だんまり姫」、世の中の災疫の原因を封じ込めている屋敷を巡る「面の家」、自らの未来を見させる冊子の話と六度の結婚をした老婆の話からなる「あやかし草紙」、最後は、おちかから聞き手を引き継ぐことになった富次郎の練習として兄の伊一郎が話す「金目の猫」。最初の話は悲惨なものだが、次の話は心温まるもので、全体としてバランスの取れた構成になっている。ただ、個人的には聞き手がおちかでなくなってしまうことが残念だ。
読書履歴
2019/12/15
565ページ
おちかが聞き手でなくなるなんて、寂しい
2019/12/05
275ページ
「だんまり姫」読了、心が温かくなる話
2019/11/28
125ページ
「開けずの間」読了。一筋の光明と言うところか
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