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バカ丁寧化する日本語 (光文社新書)

バカ丁寧化する日本語 (光文社新書)

野口恵子

この本の所有者

1人が登録
82回参照
2015年11月24日に更新

書籍情報

ページ数:
256ページ
参照数:
82回
登録日:
2015/11/24
更新日:
2015/11/24

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📝 レビュー (あっぷるすーぷさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
新書で時間かかったけど、読みきれた。
よく言われるら抜き言葉やさ入れ、を入れ言葉、させていただきます、はもちろん、尊敬語や謙譲語の使い方、間違った用いられ方をたくさん学べた。
この著者が言いたかったことは、うわべだけの言葉で相手とのコミュニケーションを取り繕うのではなく、行動や態度で相手への敬意を示していくのが大事だということ。
今は着信があっても、スマホなどの画面に誰からの着信かをすぐに知ることができるから、「もしもし」は使われなくなってきている。申しますという謙譲語が使われる機会が減るとともに、何となく知っている敬語表現で相手への敬意を示そうとしてしまう。
結局は、はじめから完璧な敬語を使える人なんていないのだから、知識を習得して、上手に言葉を使っている人を手本にして学んでいくのがいい方法のようだ。
それから、お客様という言葉は絶対敬語だという話が納得。お客様のおがつくだけで敬語なのに、様までついたら丁寧すぎるはず。お客さんでも通じるところをお客様にしてることが自然になってきてる。
言葉だけではなく、態度と共に言葉遣いを磨いていこう。慣れない敬語を用いると逆にわかりにくい、コミュニケーションの取りづらいことが生じてくる。
日本人は人に遠慮する。悪くもないのに、すみません、とかごめんとかすぐ謝る。人に気を遣う。迷惑をかけたら申し訳ないと思う。礼儀知らずと思われたくない。無礼だからと仲間はずれにされたくない。自分の居場所を確保するためにも仲間によく思われたい。実際に相手を傷付けたり犠牲を強いたりしたわけでもないのに、同僚に向かって「ごめんね。」を連発する理由はこんなところだろうか。和と輪の精神だね。

読書履歴

2015/11/24 256ページ

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