内容紹介
家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減っていって、自分がひとりここにいるのだと、ふと思い出すと目の前にあるものがすべて、うそに見えてくる―。唯一の肉親の祖母を亡くしたみかげが、祖母と仲の良かった雄一とその母(実は父親)の家に同居する。日々のくらしの中、何気ない二人の優しさにみかげは孤独な心を和ませていくのだが...。世界二十五国で翻訳され、読みつがれる永遠のベスト・セラー小説。泉鏡花文学賞受賞。
書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (とくこさんのレビュー)
評価:
3/5
レビュー:
死に囚われて悲しみに囚われた人たちが、前に進む。
吉本ばななは置いて行かれた人たちの悲しみの表現の幅が広い。
日常の中のさりげない一幕に悲しみが置かれてる。
そういった日々の描写の印象が強すぎて、話の本筋とかラストにそこまで思い入れが持てないのはいいのか悪いのか。
吉本ばななは置いて行かれた人たちの悲しみの表現の幅が広い。
日常の中のさりげない一幕に悲しみが置かれてる。
そういった日々の描写の印象が強すぎて、話の本筋とかラストにそこまで思い入れが持てないのはいいのか悪いのか。
読書履歴
2015/07/12
200ページ
2015/07/12
178ページ
真昼にこうしてふと思い出しても、泣かずにいられるようになったことが、妙にむなしい。果てしなく遠い彼が、ますます遠くへ行ってしまうように思える。
2015/07/12
167ページ
ライトの色が交差し、光の河が曲がってくる。信号が闇に明るく浮かぶ。ここで、等が死んだ。ひそやかに厳粛な気持ちが訪れる。愛する者の死んだ場所は未来永劫時間が止まる。もし、同じ位置に立てたなら、その苦しみも伝わるといいと人は祈る。
2015/07/12
159ページ
顔はあまり似ていなかったが、柊の手の指とか、ちょっとした時の表情の動かし方とかは、よく私の心臓を止めそうになった。
2015/07/05
83ページ
どうしても、自分がいつか死ぬということを感じ続けていたい。でないと生きている気がしない。だから、こんな人生になった。闇の中、切り立った崖っぷちをじりじり歩き、国道に出てほっと息をつく。もうたくさんだと思いながら見上げる月明かりの、心にしみ入るような美しさを、私は知っている。
2015/07/05
76ページ
私は読み終えて、手紙をもとのようにそっとたたんだ。えり子さんの香水の匂いがかすかにして、胸がきりきりした。この香りも、やがて、いくらこの手紙を開いてもしなくなってしまう。そういうことが、いちばんつらいことだと思う。
2015/07/05
62ページ
夢のキッチン。私はいくつもいくつもそれをもつだろう。心の中で、あるいは実際に。あるいは旅先で。ひとりで、大ぜいで、二人きりで、私の生きるすべての場所で、きっとたくさんもつだろう。
2015/06/27
43ページ
私は今、彼に触れた、と思った。一ヵ月近く同じ所に住んでいて、初めて彼に触れた。ことによると、いつか好きになってしまうかもしれない。と私は思った。恋をくると、いつもダッシュで駆け抜けてゆくのが私のやり方だったが、曇った空からかいま見える星のように、今みたいな会話の度に、少しずつ好きになるかもしれない。
2015/06/27
41ページ
透明にしんとした時間が、ペンの音と共に一滴一滴落ちてゆく。
2015/06/27
37ページ
それ、その健全さがとても好きで、あこがれで、それにとってもついていけない自分をいやになりそうだったのだ。昔は。
2015/06/27
36ページ
宗太郎は大声で言ったを彼のこの陽気な素直さを私は昔、本気で愛していたが、今はうるさいのですごく恥ずかしいだけだった。
2015/06/27
32ページ
祖母が死んで、この家の時間も死んだ。
2015/06/07
23ページ
「だから、そのソファーは、当分君のものだよ。君のベッドだよ。」彼は言った。「使い道があって本当に良かった。」「私。」私はかなりそっと言ってみた。「本当にここで眠っていいの?」「うん。」彼はきっぱり言った。
2015/06/07
15ページ
ソファーに戻ってすわると、熱いお茶が出た。ほとんど初めての家で、今まであまり会ったことのない人と向かい合っていたら、なんだかすごく天涯孤独な気持ちになった。雨に覆われた夜景が闇ににじんでゆく大きなガラス、に映る自分と目が合う。世の中に、この私に近い血の者はいないし、どこへ行ってなにをするのも可能だなんてとても豪快だった。こんなに世界がぐんと広くて、闇はこんなにも暗くて、その果てしない面白さと淋しさに私は最近初めてこの手で目で触れたのだ。今まで、片目をつぶって世の中を見ていたんだわ、と私は、思う。
2015/06/07
8ページ
ただ星の下で眠りたかった。朝の光で目覚めたかった。それ以外のことは、すべてただ淡々と過ぎていった。
AIが見つけた似た本
「キッチン (角川文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を2冊見つけました
赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万...
8人
4.3
こまち
Lv.16
高校の集団読書会用書籍として。
tomoyu
Lv.108
kaori
Lv.75
考えさせられるけれど同時にすごく感動する。内容忘れたなら、もう一度読む価値あり。
とくこ
Lv.30
死に囚われて悲しみに囚われた人たちが、前に進む。
吉本ばななは置いて行かれた人たちの悲しみの表現の幅が広い。
日常の中のさりげない一幕に悲しみが置かれてる。
そういった日々の描写の印象が強すぎて、話の本筋とかラストにそこまで思い入れが持てないのはいいのか悪いのか。
あみか
Lv.54
昔読んだ
fujibooook
Lv.32
昔読んだ
アレンジ
Lv.120
昔読んだ
こばんざめ
Lv.142
読了
szmrei
Lv.71
昔読んだ
猫様
Lv.21
読書中
krn
Lv.30
昔読んだ
marumimizou
Lv.14
昔読んだ
ひらまつり
Lv.44
昔読んだ
jun
Lv.97
読了
ことこと
Lv.58
昔読んだ
あかね
Lv.4
いつか買う
ドンキー
Lv.33
昔読んだ
こまち
Lv.16
昔読んだ
yokko
Lv.52
昔読んだ
みやこ
Lv.67
昔読んだ
Nechoco
Lv.57
昔読んだ
obakenomoon
Lv.81
昔読んだ
杏
Lv.37
昔読んだ
Anna
Lv.38
昔読んだ
Udon
Lv.29
昔読んだ
ゆか
Lv.75
昔読んだ
しめじ
Lv.57
昔読んだ
37
Lv.24
読了
a
Lv.42
昔読んだ
まろ
Lv.30
昔読んだ
asu
Lv.31
読了
PaNDa
Lv.56
昔読んだ
なお
Lv.17
昔読んだ
武井智彦
Lv.94
昔読んだ
moco
Lv.51
昔読んだ
obamiho
Lv.35
いつか買う
hitorishizuka
Lv.59
昔読んだ
。。。
Lv.47
まだ読んでない
美佳
Lv.45
昔読んだ
tomoyu
Lv.108
昔読んだ
ひら
Lv.2
まだ読んでない
優
Lv.86
昔読んだ
万代
Lv.112
昔読んだ
こた
Lv.30
まだ読んでない
stm185
Lv.66
昔読んだ
Barbaemi
Lv.65
昔読んだ
kaori
Lv.75
昔読んだ
こもんず
Lv.8
まだ読んでない
よっこ
Lv.41
昔読んだ
reiknst
Lv.64
昔読んだ
ふぃす
Lv.34
読書中
yuri
Lv.25
昔読んだ
ひっとん
Lv.66
昔読んだ
emi
Lv.42
読了
とくこ
Lv.30
読了
Masa
Lv.61
まだ読んでない
nobki
Lv.106
読了