
読書履歴
AIが見つけた似た本
「桜ほうさら」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
赤朽葉家の伝説
桜庭 一樹
“辺境の人”に置き忘れられた幼子。この子は村の若夫婦に引き取られ、長じて製鉄業で財を成した旧家赤朽葉家に望まれ輿入れし、赤朽葉家の“千里眼奥様”と呼ばれることになる。これが、わたしの祖母である赤朽葉万...
ブルースカイ (ハヤカワ文庫 JA)
桜庭 一樹
西暦1627年、ドイツ―魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは“アンチ・キリスト”に出会った...。西暦2022年、シンガポール―3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシック...
青年のための読書クラブ
桜庭 一樹
東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が...
東京てくてくすたこら散歩
伊藤 まさこ
「今日はギャラリーフェブ(そら豆)に行こうかな」晴れた日にぽっかりと予定があいたなら、ギャラリーをのぞいてカフェでお茶を飲もう。街のパン屋さんから森の美術館まで、私の好きなお散歩コース。

時代物は実際余り得意分野ではないんだけど・・笙之介の優しさが心にしみるいい話だった。笙之介パパもかなりいい感じ!ママも兄ちゃんもそれなりの人生的には有りなんだとは思うけど・・この4人が家族ってとこがまず問題なのかな。和香の親子喧嘩も羨ましい!お相撲さんみたいなおつたも気に入った。


父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之助は、故郷をでて文書や書物に関わる生業を持ち、長屋の人情にふれながら謎を解いていく。和香さんという人にもめぐりあえて桜のように淡く優しく長編だがまったく飽きさせなく読むことができた。「嘘というものは、釣り針に似ている。釣り針の先には返しがついていて、一度引っかかったらなかなか抜けない。それでも抜こう思うと、さらに深く人を傷つけ、己の心も抉ってしまう。だから、つまらぬことで嘘をついてはいけない。嘘は、一生つきとうそうと覚悟を決めたときだけにしておきなさい。」

作者お得意の時代劇もの。計略に嵌められて切腹した父親の無念を晴らすために江戸に来た若侍とその周辺の人々を描く。自らの目的とは一見無関係な事件に首を突っ込んで時間を浪費している様はどうにも歯痒い限りだが、それも彼の人生経験として生かされていく。武芸に秀で立身出世の野望を持つ兄とは対照的な主人公には親近感を感じる。長屋の人達、料理屋の女将、謎の女性と登場人物が魅力的で生き生きとしている。続編は無いのですかね。