
ブレイズメス1990 (講談社文庫)
この本の所有者
内容紹介

読書履歴
AIが見つけた似た本
「ブレイズメス1990 (講談社文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
失敗学のすすめ (講談社文庫)
畑村 洋太郎
恥や減点の対象ではなく、肯定的に利用することが、失敗を生かすコツ。個人の成長も組織の発展も、失敗とのつきあい方で大きく違う。さらに新たな創造のヒントになり、大きな事故を未然に防ぐ方法も示される―。「失...
奪取〈上〉 (講談社文庫)
真保 裕一
一千二百六十万円。友人の雅人がヤクザの街金にはめられて作った借金を返すため、大胆な偽札造りを二人で実行しようとする道郎・22歳。パソコンや機械に詳しい彼ならではのアイデアで、大金入手まであと一歩と迫っ...
クラインの壺 (講談社文庫)
岡嶋 二人
200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・システム『クライン2』の制作に関わることに。美少女・梨紗と、ゲーマーと...
川の深さは (講談社文庫)
福井 晴敏
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた...
6ステイン (講談社文庫 ふ 59-9)
福井 晴敏
愛する男を待ち続ける女、隠居した天才的スリ、タクシー運転手として働きながら機が満ちるのを待った工作員。心に傷を持ちながら、独り誇りを抱き続けた者たちの消せない染み。あきらめることを知らない6つの魂が、...
前作「ブラックペアン1988」では研修医1年生で、高階と渡海に散々振り回された世良が、今回もインパクトのある新キャラクター天城によって振り回されるハメに。。。
その異端性の強い天城を核にエンターテイメント性のあるストーリーを展開しながら、その中に金と医療、そして建前と現実といった恒久的な問題をうまく絡ませた作品として仕上がっている。こういった問題提議の仕方は他作品でも見られるが、テンポの良い作品性とのバランス感にはつくづく感心してしまう。。
しかし、今回のこの天城は強烈だった!ここまで見事に医師として天才的な腕を持ちつつ、更には資金調達から行政へのアプローチまでこなす経営手腕と行動力を有するキャラクターは反則じゃないだろうか…
こんなのをぶつけられたんじゃ、流石の高階もキツくて当然かと。。。。
…まぁ、その位の経験を経たからこそ、今の「高階院長」が存在するのだろうが。。。
経験値と言えば、「極北クレイマー」で感じた世良への違和感も、その変化の背景に天城の存在があった事が分かって少し納得できてきた。
桜宮サーガ的な観点から興味をそそられたのは、これだけインパクトのある天城の姿がその後のシリーズでは未だに描かれていないところだろう。
少なくとも、現代の物語である「白鳥・田口シリーズ」等での桜宮市には心臓外科専門医療機関なるものの存在は触れられていない。
つまり、天城が進めるスリジエ・ハートセンターの設立を含め、その道筋が思惑通りにはいかないことを暗示している訳で、天城が唱える医療機関の有り方に対して何が立ちはだかるのだろうか?
そして、その時に高階と天城との直接対決はあるのだろうか??

所持