季節のない街 (新潮文庫)
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救いがあまりない物語。でも、なぜか引き込まれてしまう。
いわゆる貧民街を舞台とした物語。短編集形式で待ちに住むいろいろな人達に焦点を当てています。
人間誰しも、ひがみ、見栄、閉塞感、支配欲、虚栄心などなどを持っているんだと言うことを突きつけられる一方で、そういった人の心の中には動かし難い悲しみ、やさしさがあるんだなーと感じさせてくれた、そういう意味では救いだと思えた一冊でした。