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神様 (中公文庫)

神様 (中公文庫)

この本の所有者

(4.3)
20人が登録
367回参照
2014年3月13日に更新

書籍情報

ページ数:
203ページ
参照数:
367回
登録日:
2012/09/07
更新日:
2014/03/13

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内容紹介

くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである―四季おりおりに現れる、不思議な“生き物”たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。
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📝 レビュー (とくこさんのレビュー)

評価:
3/5
レビュー:
非現実の存在が現実と当たり前みたいに共存してる短編集。
現実と非現実が出会っても、何か劇的な事が起こるのではなく、ただそこに在って、一緒に過ごす。
その日々を垣間見てあったくなったり、おかしくなったり、すこしさみしくなったりする。
当たり前すぎて、非現実が現実のような、現実が非現実のような心地になった。
前に読んだセンセイの鞄があまり合わなかったけど、こちらは中々すき。

読書履歴

2014/03/13 203ページ
2014/01/05 191ページ ずいぶんきちんとした手紙だと感心しながら、三回繰り返して読んだ。三回目には泣きそうになったが、泣かなかった。 夜になって寝床の中でもう一度文面を思い出し、少しだけ泣いた。赤ピーマンのローストなんかじゃなく、魚の皮をそのまま持ってくればよかったのに。そうつぶやきながら、少し泣いた。
2014/01/05 175ページ
2014/01/05 142ページ カナエさんの体じゅうが淋しくなった。体のうわっつらも中身も、ぜんぶが淋しくなった。最後まで残っていた淋しくない部分が淋しいにくるりと裏返ったとき、カナエさんは帰らない男に向かって、 「帰ってほしいのです」と呼ばわった。
2014/01/05 136ページ 帰れば男はカナエさんを抱きしめたりくるくるまるめたりした。
2014/01/05 118ページ 「ぼくの寒いはね、小さくて青い色の空き瓶だよ」
2014/01/05 80ページ 花ねえ。切り花はあんまり得意じゃないのよ、すぐに枯れるからかなしくて。わたしが言うと、ウテナさんはふふふと笑い、
2014/01/05 70ページ
2014/01/04 63ページ 不思議な存在を、当たり前のように受け入れている。
2014/01/04 42ページ 棺の中に横たわっていた叔父の顔を思い出した。白く、小さく、薄く見えた。寝ている人間の顔は広がって見えるのに、死んだ人間の顔は縮んで見えることが不思議だった。
2014/01/03 23ページ このところ、夜になると何かがずれるようになったのである。何がずれるのか、時間がずれていくような気もしたし、空気がずれていくような気もしたし、音がずれていくような気もしたし、全部ひっくるめてずれていくのかもしれなかった。それで、昼間梨畑で働かせてもらうことにした。
2014/01/03 15ページ 「何回か引っくり返せば、帰る頃にはちょうどいい干物になっています」 何から何まで行き届いたくまである。
2014/01/03 11ページ 呼びかけの言葉としては、貴方、が好きですが、ええ、漢字の貴方です、口に出すときに、ひらながなではなく漢字を思い浮かべてくださればいいんですが、まあ、どうぞご自由に何とでもお呼びください

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非現実の存在が現実と当たり前みたいに共存してる短編集。
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その日々を垣間見てあったくなったり、おかしくなったり、すこしさみしくなったりする。
当たり前すぎて、非現実が現実のような、現実が非現実のような心地になった。
前に読んだセンセイの鞄があまり合わなかったけど、こちらは中々すき。

マーク
マーク Lv.64

3.8星 豊かな感受性

にとり
にとり Lv.20

この人のひとが泣くシーンの昂りがたまらなく切なくてすきです。
梨の妖精さんの 喧嘩後のやりとりが頭からはなれない。くまさんの紳士さがせつない。

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