
AIが見つけた似た本
「迷宮 (集英社文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
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最後が何?!気になる!肯定なのか否定なのか・・・。グロい表現はあったけど、面白かった!まさに迷宮。
「すごいすごいすごい! こんなとてつもない一冊が埋もれていた!!!」
…って、やっぱり売り文句に負けた感じが。。。。
確かに、作家としての技巧は凝らされてると思う。同じ猟奇殺人事件を犯罪記録・報道記事・手記・供述調書・手紙といった様々な視点、立場から多角的に捉えた表現方法も文体も良くできていて巧いとは感じるんだけど、どんなに多方向から読んでも真実に辿りつかないようになっている展開にイマイチしっくりせずに。。
事件自体の真相や表面的な謎は『多分、そうであろう』ってコトまでは導かれるが、その判断についての解釈は読者に委ねられる。
まぁ、そういった終わり方自体もいいんだけど、作中での作家中澤が抱える犯人の心理に関する悩みと彼の思い込み(?)が何だったのかってコトも含めて作者の意図が全く理解ができないんじゃ、読者に投げかけられた謎解きの面白味も半減、、、ってか、裏とかを考えちゃうと全然納得できる結論に至らなくて…
ひょっとして、それが分からず堂々巡りしていくってコト自体が"迷宮"???
再読すればもう少し理解を深められるのかもしれないが、そこまでの意欲に駆られる程の作品力は残念ながら感じなかった。
作者からすれば読者としての理解力・想像力に欠けてるって言われそーだけど、玄人受けしかしないならやっぱり売り文句は誇大表現だったんじゃないかと。。。