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闇の奥 (光文社古典新訳文庫)

闇の奥 (光文社古典新訳文庫)

この本の所有者

(4.5)
4人が登録
174回参照
2012年4月22日に更新

書籍情報

ページ数:
231ページ
参照数:
174回
登録日:
2012/02/19
更新日:
2012/04/22
所有者:
たむ たむさん

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内容紹介

船乗りマーロウはかつて、象牙交易で絶大な権力を握る人物クルツを救出するため、アフリカの奥地へ河を遡る旅に出た。募るクルツへの興味、森に潜む黒人たちとの遭遇、底知れぬ力を秘め沈黙する密林。ついに対面したクルツの最期の言葉と、そこでマーロウが発見した真実とは。
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📝 レビュー (たむさんのレビュー)

評価:
4/5

読書履歴

2012/04/22 231ページ
2012/02/19 35ページ 船旅の退屈、接点のないほかの客とのよそよそしい関係、油を流したような気怠い海、いつ見ても地味にくすんだ陸の眺め、そんなあれこれが、俺をうら寂しい無感覚の罠に落とし込み、物事の真相から遠ざけているような気がした
2012/02/19 34ページ 船の横を通り過ぎていく海岸を眺めていると、謎をかけられているような気がしてくるものだ。眼の前の陸地が微笑み、眉をひそめ、誘いかける。雄大だったり、醜悪だったり、平凡だったり、荒涼としていたりする風景が、沈黙したまま、“さあ答えを見つけにおいで"と囁きかけてくる
2012/02/19 33ページ 女ってやつは女にだけ通用する世界で生きている。現実にはそんな世界は今まで存在しなかったし、これからも存在するはずがない。それはあまりにも美しすぎる世界で、かりに新しく創りあげたところで、初日の夕暮れには崩壊しているだろう。俺たち男は、世界が創造された日から、ある浅ましい事実と何かと折り合いをつけて生きてきたわけだが、その事実が美しい世界をぶち壊しにしてしまうんだ

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たむ
たむ Lv.16

miyan
miyan Lv.239

この作品は決して植民地の恐怖を
切り込んで表現した作品ではありません。

未開の地と聞くと神秘的なものさえ感じますが
ところが残念なことに待ち受けていたのは
残酷すぎるほどの植民地の支配でした。

それは地元民を人と思わぬ
むごい扱い。
そしてそこに出てくる一人の男。

その男は貧しさゆえに
象牙を懐に入れていたのです。
しかしながら彼は病魔に犯されていたのです。

確かに彼の事情はわかりますが
それを許すことはできないです。
許されないことでしょう。

最後のマーロウのうそ。
何を…と思うでしょうが
クルツの婚約者の顔を見てそれは言えないでしょうね。
そう、たった一人彼の仔細を知った彼女には…

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