
牛を屠る (シリーズ向う岸からの世界史)
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書籍情報
- 著者:
- 佐川 光晴
- ページ数:
-
140ページ
- 参照数:
- 132回
- 登録日:
- 2010/06/29
- 更新日:
- 2010/06/29
- 所有者:
-
maimai-sanさん
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内容紹介

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差別とか歴史とか、そういうのはひとまず忘れてしまうくらい、まっとうな職業ものノンフィクションでした。
自分の知らない世界だったり、知らない職業の話をのぞき見するのが好きなのですが、この本も期待にたがわず面白かったです。
まさに『屠る』という言葉がしっくりくる、現場の熱が行間から伝わってくるような臨場感。プロフェッショナル!!
牛を屠るときの感触、職人魂、重み、銃声。
ふだん肉を食べるときに、それまでの課程や経緯にまではなかなか思いが至らないものだけど、
この本を読んで、「ああそうか。こういうたくさんの課程を越えて、命が『食』になるんだ」と腑に落ちた思いです。
悲観的でもなく、ヒステリックでもなく、ただ事実がすとんと腹に落ちたというか。
食の向こう側にある、汗や血や人の手や生き物のぬくもりや熱気を感じることができました。
逆説的かもしんないけど、生きている物語というか。
もうひとつ感じたことが、働くってこういうことなんだよなってことでした。
流れ着いた場所で、与えられた場所で、自分なりのなにかを見つけて毎日を積み重ねること。
自分もがんばろっと。
なぜかこれ系の本を結構読んでしまう。
タイトル通りの作品です。と殺場で働いていた著者によるドキュメンタリー。
食べているものがどのように作られているのか(作るって表現が正しい気がします)が事細かに綴られています。
そもそも、それを知らないこと自体が問題だと思う訳で。
とは言え、学校で豚を飼って最終的には食べると言った話がありましたが、著者はこれに反対の立場。まー、目的がずれているなーと感じたりもして。食肉なら食肉として、ペットならペットとして扱うのが正しいと思いました。
いろいろ考えさせられた一冊。毎回こう言った本には考えさせられますが。