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神様がくれた指 (新潮文庫)

神様がくれた指 (新潮文庫)

佐藤 多佳子

この本の所有者

8人が登録
55回参照
2010年7月11日に更新

書籍情報

ページ数:
647ページ
参照数:
55回
登録日:
2010/06/19
更新日:
2010/07/11

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内容紹介

出所したその日に、利き腕に怪我を負ったスリ。ギャンブルに負けて、オケラになったタロット占い師。思いっ切りツイてない二人が都会の片隅でめぐりあった時、運命の歯車がゆっくり回り始めたことを、当人たちはまだ知らない。やがて登場するもう一人がすべてを変えてしまうことも。「偶然」という魔法の鎖で結ばれた若者たち。能天気にしてシリアスな、アドベンチャーゲームの行方は。
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📝 レビュー (jah_yomouさんのレビュー)

評価:
2/5
レビュー:
主人公が神様に与えられた天賦の才、それは誰にも真似の出来ない超一流のスリの技を生む指。電車内の衝撃的なテクニックの描写は鮮烈。そして天才は一目で天才を知り、忘れる事の出来ない記憶を植え付けられた。前半は、気力や能力があっても社会の仕組みに馴染めずにスピンアウトしてしまっている仲間たちと人生の再スタートにあがく。しかし裏返せば、後半のジェットコースターのような展開に比べ、前半は何ともモッサリした歯がゆさを感じてしまう。登場人物の設定はどれも個性的で魅力が有り、ある意味わかりやすい人々ばかりなので、半分位の分量で一気に核心に迫る展開の方が個人的には好みである。

読書履歴

2010/07/11 647ページ

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