
カシオペアの丘で 下 (講談社文庫)
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2010年5月30日に更新
内容紹介
二十九年ぶりに帰ったふるさとで、病魔は突然暴れ始めた。幼なじみたち、妻と息子、そして新たに出会った人々に支えられて、俊介は封印していた過去の痛みと少しずつ向きあい始める。消えてゆく命、断ち切られた命、生まれなかった命、さらにこれからも生きてゆく命が織りなす、あたたかい涙があふれる交響楽。

📝 レビュー (mak246さんのレビュー)
評価:
5/5
レビュー:
許すこと許されること。そして生についてと深い作品だった。人生をどのように歩み、過ちとどのように折り合いをつけ、最後はどのように幕を閉じるのだろうか。
そんなことを読了後に考えさせられる。
40歳を目前に癌を宣告されたシュンが子供の頃からの「傷」との折り合いをつけていく過程を軸に描かれ、その想いや姿勢には共感する部分も多くついつい感情移入してしまう。色々と背負ってしまってはいたが、自分・家族、そして友人もが納得できる最後を迎えられたのは幸せな終わりだったのではないだろうか。
作品自体、後半は一気読みするほど引き込まれるものだったけど、本作品で提起しているテーマだとはいえ「許す」に拘りすぎてた感もあった。その中だからこそユウちゃんというキャラクター性が欠かせなかったのかもしれないが。。しかし、このユウちゃんのキャラクターは絶妙だった。特に第15章のユウちゃんの語りはなんとも良い味があって、この作品をより際立たせている一因となっている。
そして本作で舞台となる北海道にある架空の田舎町、そしてカシオペアの丘の描写はもちろんのことだし、登場人物たちのが発するら台詞のどれもが素晴らしい。その意味でも魅力的な作品だった。
それだけに安易に中途半端な映像化だけは避けてほしいと願う。。
そんなことを読了後に考えさせられる。
40歳を目前に癌を宣告されたシュンが子供の頃からの「傷」との折り合いをつけていく過程を軸に描かれ、その想いや姿勢には共感する部分も多くついつい感情移入してしまう。色々と背負ってしまってはいたが、自分・家族、そして友人もが納得できる最後を迎えられたのは幸せな終わりだったのではないだろうか。
作品自体、後半は一気読みするほど引き込まれるものだったけど、本作品で提起しているテーマだとはいえ「許す」に拘りすぎてた感もあった。その中だからこそユウちゃんというキャラクター性が欠かせなかったのかもしれないが。。しかし、このユウちゃんのキャラクターは絶妙だった。特に第15章のユウちゃんの語りはなんとも良い味があって、この作品をより際立たせている一因となっている。
そして本作で舞台となる北海道にある架空の田舎町、そしてカシオペアの丘の描写はもちろんのことだし、登場人物たちのが発するら台詞のどれもが素晴らしい。その意味でも魅力的な作品だった。
それだけに安易に中途半端な映像化だけは避けてほしいと願う。。
読書履歴
2010/05/30
416ページ
2010/05/27
222ページ
2010/05/26
113ページ
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