
名人に香車を引いた男―升田幸三自伝 (中公文庫)
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2011年6月24日に更新
📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)
レビュー:
「升田・大山時代」を画した故・升田幸三の自伝である。羽生・渡辺に「指してみたい」「現代の棋譜に通じる斬新さがある」と言わせる人物であり、坂口安吾の秀逸な「散る日本」(「右か、左か」所収)にも印象深く綴られている。母親の被服の物差しの裏に「名人になる」と書き置き家出、弟子入り、出兵、過激な言動で大阪人に愛され、棋戦のボイコット等の問題行動?。破天荒さ・清濁あわせ持つスケールの大きさが魅力。ただ、もっと面白い本になるはずの人物であり、その意味では物足りない。小説「王将たちの謝肉祭」でも描かれる絶頂期後も含む評伝として、読んでみたいと思った。
読書履歴
2011/06/24
356ページ
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