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MONKEY Vol.7 ◆ 古典復活

MONKEY Vol.7 ◆ 古典復活

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233,763回参照
2015年11月3日に更新

書籍情報

ページ数:
207ページ
参照数:
233,763回
更新日:
2015/11/03
所有者:
zooko012 zooko012さん

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📝 レビュー (zooko012さんのレビュー)

レビュー:
これは自分的には絶対に買い!
なぜなら
①大ファンの村上春樹のロングインタビュー
②村上春樹と柴田元幸(大学時代教わったことがある)の翻訳小説対談
③大ファンのカズオイシグロのインタビュー
④ジャックロンドンとカーソンマッカラーズの短編の村上・柴田訳
がのってるからである。

嘗めるように読んだが、③(カズオイシグロのファンである)は今イチだったが、①は面白い。興味深い。川上映未子のインタビュアーぶりが素晴らしく的確。

印象に残った点。
・「ある年齢からは、実年齢とのギャップから「僕」の一人称を用いることに齟齬を感じるようになり、三人称を用い、自由に書けるようになった」との村上春樹の発言。

・これを受けての川上の「でも、元々、三人称的に機能している一人称で、私小説的側面がないですよね。それなのに、読んだ人の自己に直接結びつくようなところがって、村上さんの「僕」は独特の機能を持っている」の発言。

これは、本当にそのとおりと思う。この「僕」の魅力は、グレートギャツビーの「僕」のあり方ともとても似ていると思う。

そして、村上春樹の「でも、もう一度、一人称の小説を書きたいと思っている」との発言。そう、今の村上春樹の年齢での一人称の小説を是非読みたい。本当に読みたい。「女のいない男たち」の延長線上にその小説はあるように思う。

やはり村上春樹は自分にとって気にならずにいられない人の一人だ(あとは羽生さん)との思いを強くした。

なお、自分の村上春樹への現時点での期待をまとめておく。
① 今回あがっていた、今の村上春樹の実年齢に応じた、一人称の小説、是非読みたい。
② 1Q84があれで終わってしまうのは許せない。
③ 「女のいない男たち」所収の「木野」を長編化した小説を是非読みたい。

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