新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示 (新潮文庫)
この本の所有者
書籍情報
- ページ数:
-
245ページ
- 参照数:
- 3,675回
- 登録日:
- 2011/12/17
- 更新日:
- 2011/12/19
- 所有者:
-
taka_akiさん
この本を共有する
内容紹介
書籍情報提供: Google Books
📝 レビュー (taka_akiさんのレビュー)
チェルノブイリの事故も詳しいところを知らなかったところもあって大変ためになりました。
しかし、この著者の方の志の高さには感服します。自分が一体死ぬまでに何が出来るのだろうかと思わずにはいられませんでした。
放射能後遺症の一つ、甲状腺障害。著者の方は単身、その治療のためにチェルノブイリのあるベラルーシへと旅立ちます。その被害の多くは小さな子供たち、ソ連時代の余波もあってか不十分な機材、意識の低い(と言っても国の事情があるようですが)スタッフの対応で子供たちがつらい状況にあるのがなんともやるせないです。
「チェルノブイリは四番目の問題さ」
という人の言葉が現ロシアの抱えている問題の奥深さを語っているようでもありました。
しかし、日本、こんなに安穏としてていいのか!?と改めて感じたり。
読書履歴
AIが見つけた似た本
「新版 チェルノブイリ診療記 福島原発事故への黙示 (新潮文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
新訂 徒然草 (岩波文庫)
西尾 実
『徒然草』の面白さはモンテーニュの『エセー』に似ている。そしてその味わいは簡潔で的確だ。一見無造作に書かれているが、いずれも人生の達人による達意の文章と呼ぶに足る。時の流れに耐えて連綿と読みつがれてき...
きよしこ (新潮文庫)
重松 清
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを...
川の深さは (講談社文庫)
福井 晴敏
「彼女を守る。それがおれの任務だ」傷だらけで、追手から逃げ延びてきた少年。彼の中に忘れていた熱いたぎりを見た元警官は、少年を匿い、底なしの川に引き込まれてゆく。やがて浮かび上がる敵の正体。風化しかけた...
ホワイトアウト (新潮文庫)
真保 裕一
日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。職員、ふもとの住民を人質に、要求は50億円。残された時間は24時間!荒れ狂う吹雪をついて、ひとりの男が敢然と立ち上がる。同僚と、かつて自分の過失...
ドキュメント 屠場 (岩波新書)
鎌田 慧
屠場―。そこは鍛え上げられた職人芸が、商品としての食肉の味と価値を左右する世界だ。日本人の肉食の歴史とともに歩んできた労働現場の実像と、いわれなき職業差別と身分差別にさらされながら、合理化の波に抗して...
福島の話から原発に興味が向いていたこともあって購入。
チェルノブイリの事故も詳しいところを知らなかったところもあって大変ためになりました。
しかし、この著者の方の志の高さには感服します。自分が一体死ぬまでに何が出来るのだろうかと思わずにはいられませんでした。
放射能後遺症の一つ、甲状腺障害。著者の方は単身、その治療のためにチェルノブイリのあるベラルーシへと旅立ちます。その被害の多くは小さな子供たち、ソ連時代の余波もあってか不十分な機材、意識の低い(と言っても国の事情があるようですが)スタッフの対応で子供たちがつらい状況にあるのがなんともやるせないです。
「チェルノブイリは四番目の問題さ」
という人の言葉が現ロシアの抱えている問題の奥深さを語っているようでもありました。
しかし、日本、こんなに安穏としてていいのか!?と改めて感じたり。