
不祥事 (講談社文庫)
この本の所有者
書籍情報
- 著者:
- 池井戸 潤
- ページ数:
-
392ページ
- 参照数:
- 120回
- 登録日:
- 2011/10/19
- 更新日:
- 2011/11/03
- 所有者:
-
ryokuenimaiさん
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内容紹介

読書履歴
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自分とは縁遠い銀行内のバックステージが題材となっていたが、小難しい金融用語等の煩わしさもなく、しかしながら組織内に蔓延する古くからの銀行体質などが分かりやすく描写されていて興味深く読み進められた。ま、あくまでエンターテイメント小説なのだから事件や悪役側には誇張表現が多大に含まれているだろうが、銀行内の人間関係を垣間見れた気がする。。。
元行員の著者だからこその作品でもあるだろうが、銀行というリアルな世界で発生する日々の問題を花咲舞というキャラクターを用いてテンポの良いストーリーに仕上げ、最後には爽快さすら感じさせながらリアリティを損なわないバランスは秀逸!
…ある意味、時代劇に於ける悪人退治のフォーマット的な構成と企業小説とが見事に融合した作品かと。
とまぁ、一介のビジネスマンにとってはスカッとするストーリーなのに文庫本の表紙は何故こんなにダークなイメージなんだろ。。。
タイトルは『不祥事』のままでいいと思うのだが、このタイトルにしてこの表紙じゃ本作の正しいイメージを伝えきってない気がする…


痛快!
昔風の銀行小説。連作集で連ドラっぽいけど個々の話の完成度高い。地味だけどおすすめ。