
レディ・ジョーカー〈下〉
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内容紹介

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文句なし。今年読んだ本でナンバー1。
グリコ・森永事件をモチーフにした社会派小説です。
長かった。
ボリュームの問題じゃなく、
この事件の行きつく果てを見守る時間が途方もなく長く感じた。
苦しすぎた。
読み終えてまず抱いたのは、徒労感。でした。
濃厚な人間模様と、悲壮な決意と、
それさえも軽々しく飲み込んでしまう圧倒的な大きな力の前に
ただなすすべもなくページをめくるばかりで。
上下あわせて900ページ。
もがき続ける人間の姿をただ見ているしかなかった。
こんなにもがき、あがいているのに、結局なにも変わらない。
名も無き人間たちは、巨大な力の前にただ翻弄されるのみ。
みんなどうして、どうしてここまで苦しまなくてはいけないのか。
企業や組織や出自や弱さという足枷の中で、
ここまで苦しみぬいて守るべきものって一体なんなんだろう。
こんなに苦い思いをかみ殺してまで背負っていかなきゃいけないものってなんなんだろう。
会社を背負っていくということ、組織の中の歯車になるっていうこと、
人生に折り合いをつけるっていうこと、決断を下すっていうこと。
ひとつひとつがものすごく重く心にのしかかってきました。
この世のなにが変わるわけでもないと分かっていながら、
登場人物たちはみんな、それでも人生を賭けていたんだと思ふ。
それぞれの人生や苦渋を考えると、
放心。
むなしい。
ただただむなしい。
あぁ・・・。
もー呻き声しか出てこない。
すごい小説でした。
しばらく何も考えられない。