みかんとひよどり
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読書履歴
AIが見つけた似た本
「みかんとひよどり」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
うそうそ
畠中 恵
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くこと...
東京てくてくすたこら散歩
伊藤 まさこ
「今日はギャラリーフェブ(そら豆)に行こうかな」晴れた日にぽっかりと予定があいたなら、ギャラリーをのぞいてカフェでお茶を飲もう。街のパン屋さんから森の美術館まで、私の好きなお散歩コース。
私の男
桜庭 一樹
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―...
きよしこ (新潮文庫)
重松 清
少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。どこにでもいる少年。転校生。言いたいことがいつも言えずに、悔しかった。思ったことを何でも話せる友だちが欲しかった。そんな友だちは夢の中の世界にしかいないことを...

フレンチ料理のシェフを主人公として、ジビエ料理と猟師、猟師を憎む人々をめぐる話。牛豚鶏以外の肉と言えば、ボタン鍋の猪と、馬刺しくらいしか経験がなく、あまり馴染みのない世界だ。近年、野生動物が増えて、農水省の中にも害獣駆除のセクションがあり、意外な企業がそうした分野に乗り出しているという話は聞くが、やはり遠い話のように思っていた。いや、むしろ、限界集落が増えているのだから、そうした場所は野生動物に返せばいいくらいに思っていたのだが、ことはそれ程単純ではないらしい。主人公が、フランスの料理学校では良い成績だったが、日本に帰ってからはうまくいかないという設定で、その主人公が、徐々に料理だけではなく成長していく姿には好感を持てる。害獣処分場の下りでは、思わずネットで調べてしまった。