山本周五郎長篇小説全集 第十一巻 ながい坂(上)
この本の所有者
📝 レビュー (Yooさんのレビュー)
読書履歴
AIが見つけた似た本
「山本周五郎長篇小説全集 第十一巻 ながい坂(上)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を10冊見つけました
新訂 徒然草 (岩波文庫)
西尾 実
『徒然草』の面白さはモンテーニュの『エセー』に似ている。そしてその味わいは簡潔で的確だ。一見無造作に書かれているが、いずれも人生の達人による達意の文章と呼ぶに足る。時の流れに耐えて連綿と読みつがれてき...
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...
平侍の主人公が、いつも通る橋が藩の実力者により勝手に落とされたことを端緒に人生の舵を切り、殿に認められて出世し数々の苦難を乗り越えて行く話。山本周五郎らしく、主人公の剣の腕は群を抜いているが、正義の味方の主人公が悪をうつと言うような単純な話ではなく、正義と悪が入り混じった混沌とした展開。その中で主人公が悩みながら人生の坂を登って行くと言う趣向である。やはり感覚的に古さを感じさせる所もあるものの、紋切り型ではない登場人物の描写が魅力的である。しかし、ななえを囲うのは感心しないなぁ。