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ユリゴコロ (双葉文庫)

ユリゴコロ (双葉文庫)

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(3.5)
10人が登録
171回参照
2017年12月11日に更新

書籍情報

ページ数:
336ページ
参照数:
171回
登録日:
2017/11/30
更新日:
2017/12/11

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内容紹介

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか―。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラストまで、ページを繰る手が止まらない衝撃の恋愛ミステリー!各誌ミステリーランキングの上位に輝き、第14回大藪春彦賞を受賞した超話題作!
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読書履歴

2017/12/11 336ページ
2017/11/30 64ページ

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多くの書評家が言うように、本書は愛を知る物語である。愛とは恋愛だけでなく、親子の繋がり、兄弟の繋がり、動物との触れ合いなど様々な場面にあり、人間は常にその愛を拠り所として生きている。非常に限られた個体である我が身の中に、自分ですら理解できない心を持ち、その心を様々な他の心と交わらせることでこの窮屈で息苦しい世の中を人間は生きなければならない。そんな醜い世界で人間が生きるにはどうしても心の拠り所が必要で、無意識のうちに支え合うことで、愛を感じ生きることができる。私はそう思っていた。しかし、本書でこれまでとは異なる愛を知った。
その愛は、殺人という行為だった。
拠り所をユリゴコロと聞き違えた幼き少女は、命を奪い、一人の人間の世界を壊すという行為の残酷さや、非情さを知ることなく、ただその行為を繰り返すことで存在を保っていた。腐った毎日に意義を見出していたのだ。彼女にとっては行為そのものが心の拠り所であり、拠り所を愛だとするならば、彼女の中で殺人は紛れもない愛なのである。
私は彼女のこの考えに気付いたとき、特に違和感を抱くことはなかった。ただ純粋に新しい愛の形を知り、興味深さを感じただけだった。歪んでいるということは感じたが、思えば恋愛や馴れ合いの感情だけを愛だとすることも歪んでいるのではないだろうか。
従って本書で現れる、人を殺すことで愛を感じられるといった歪んだ人生を綴った生々しい手記は非情に面白かった。
極めて無垢に人を殺していた少女が世界を知り、自己の罪を知り、償いたいと感じ、他人からの好意に縋り、最期を受け容れていく様子が具体的に、そして感傷的に描かれており、自然と目が後を追った。

しかしその手記以外の、言わば現在の物語にはあまり興味を感じることはなかった。
ありきたりな展開で、特に凄惨な場面も、悲嘆的な場面もなく、ただ物語が始まり、収束したような感じだった。
同じ仕事場の女性が本物の母親という展開にはやや鳥肌が立ったが、それを感じさせる点が作中において少なかったために小説としては魅力的な点ではなかった。

どんなに気を違えていても人は愛を求めているということを新しく知ったのか、改めて認めたのか分からないが、何だが嬉しい思いになった。

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実家の押入れから発見した、四冊のノート。ゆりごころとかかれたノートには殺人者の衝動などが赤裸々に書かれていた。主人公の亮介は自分の父、母どちらかが殺人者なのではないかと疑念をいだきな がら読み進めて行く。
殺人者は母で、殺されていた。今の母は母の妹だった。
衝撃の話しだが、最初と最後の感じがまるで違う。一気読みでした。
面白いけど、精緻さがなく、ラストの細谷さんや、母の死に方など説明がつかないことも多かった。

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