内容紹介
書籍情報提供: Google Books
AIが見つけた似た本
「ユリゴコロ (双葉文庫)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました
ユリゴコロ
沼田 まほかる
暗黒の欲望にとり憑かれ、さまよう魂。運命は、たったひとつの愛と出会わせた。沼田まほかるの小説は、身も心もからめとる―。おそるべき筆力で描ききった衝撃の恋愛ミステリー。
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
真梨幸子
一家惨殺事件のただひとりの生き残りとして新たな人生を歩み始めた十一歳の少女。だが彼女の人生はいつしか狂い始めた。「人生は、薔薇色のお菓子のよう」。呟きながら、またひとり彼女は殺す。何がいたいけな少女を...
告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
湊 かなえ
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです」我が子を校内で亡くした中学校の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。語り手が「級友」「犯人」「犯人の...
長い長い殺人 (光文社文庫)
宮部 みゆき
金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財...
インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (徳間文庫)
真梨幸子
一本の電話に、月刊グローブ編集部は騒然となった。男女五人を凄絶なリンチの果てに殺した罪で起訴された下田健太。その母である下田茂子が独占取材に応じるというのだ。茂子は稀代の殺人鬼として死刑になったフジコ...
冷静と情熱のあいだ―Rosso (角川文庫)
江國 香織
穏やかな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。これが私の本当の姿なのだろうか。誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。10年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。...
私が彼を殺した (講談社文庫)
東野 圭吾
婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。男に裏切られたことを知った彼女は服毒自殺をはかった。男は自分との関わりを隠そうとする。醜い愛憎の果て、殺人は起こった。容疑者は3人。事件の鍵は女が残した毒入り...
冷たい密室と博士たち (講談社文庫)
森 博嗣
同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女二名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入...
多くの書評家が言うように、本書は愛を知る物語である。愛とは恋愛だけでなく、親子の繋がり、兄弟の繋がり、動物との触れ合いなど様々な場面にあり、人間は常にその愛を拠り所として生きている。非常に限られた個体である我が身の中に、自分ですら理解できない心を持ち、その心を様々な他の心と交わらせることでこの窮屈で息苦しい世の中を人間は生きなければならない。そんな醜い世界で人間が生きるにはどうしても心の拠り所が必要で、無意識のうちに支え合うことで、愛を感じ生きることができる。私はそう思っていた。しかし、本書でこれまでとは異なる愛を知った。
その愛は、殺人という行為だった。
拠り所をユリゴコロと聞き違えた幼き少女は、命を奪い、一人の人間の世界を壊すという行為の残酷さや、非情さを知ることなく、ただその行為を繰り返すことで存在を保っていた。腐った毎日に意義を見出していたのだ。彼女にとっては行為そのものが心の拠り所であり、拠り所を愛だとするならば、彼女の中で殺人は紛れもない愛なのである。
私は彼女のこの考えに気付いたとき、特に違和感を抱くことはなかった。ただ純粋に新しい愛の形を知り、興味深さを感じただけだった。歪んでいるということは感じたが、思えば恋愛や馴れ合いの感情だけを愛だとすることも歪んでいるのではないだろうか。
従って本書で現れる、人を殺すことで愛を感じられるといった歪んだ人生を綴った生々しい手記は非情に面白かった。
極めて無垢に人を殺していた少女が世界を知り、自己の罪を知り、償いたいと感じ、他人からの好意に縋り、最期を受け容れていく様子が具体的に、そして感傷的に描かれており、自然と目が後を追った。
しかしその手記以外の、言わば現在の物語にはあまり興味を感じることはなかった。
ありきたりな展開で、特に凄惨な場面も、悲嘆的な場面もなく、ただ物語が始まり、収束したような感じだった。
同じ仕事場の女性が本物の母親という展開にはやや鳥肌が立ったが、それを感じさせる点が作中において少なかったために小説としては魅力的な点ではなかった。
どんなに気を違えていても人は愛を求めているということを新しく知ったのか、改めて認めたのか分からないが、何だが嬉しい思いになった。
実家の押入れから発見した、四冊のノート。ゆりごころとかかれたノートには殺人者の衝動などが赤裸々に書かれていた。主人公の亮介は自分の父、母どちらかが殺人者なのではないかと疑念をいだきな がら読み進めて行く。
殺人者は母で、殺されていた。今の母は母の妹だった。
衝撃の話しだが、最初と最後の感じがまるで違う。一気読みでした。
面白いけど、精緻さがなく、ラストの細谷さんや、母の死に方など説明がつかないことも多かった。