
夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)
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人世の黄昏期における音楽・才能を巡る短編集である。ユーモア、ペーソス、意外性もあるし、つまらなくはないが、カズオイシグロの長編にあるものを期待すると、少々(かなり)肩すかしの感がある。これだったら、他の作家でも書けるレベルと思ってしまった。それだけ、カズオイシグロの長編は素晴らしい、ということの裏返しでもある。なお、カズオイシグロの長編「わたしを離さないで」は自分の中のベストに近い小説であり、大ファンである村上春樹の「ハードボイルド」より残念ながら上かも・・・、と思っているくらい偏愛している(短編は村上春樹の方が遙かに上)。
【備忘 2011 小説ベスト】
1 精霊たちの家(アジェンテ)
2 神々の山嶺(夢枕獏)
3 初恋(ツルゲーネフ)
4 下町ロケット(池井戸潤)
5 小夜しぐれ(高田郁)
6 統ばる島(池上永一)
全体的に不作だったかも・・。あまり印象に残る小説がない。というか、将棋とか山関連書籍にかまけ、小説をあまり読まなかった1年かもしれない。