夜想曲集: 音楽と夕暮れをめぐる五つの物語 (ハヤカワepi文庫)
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短い旅に出た老執事が、美しい田園風景のなか古き佳き時代を回想する。長年仕えた卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭への淡い想い、二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々......。遠い思い...
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優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授...
人世の黄昏期における音楽・才能を巡る短編集である。ユーモア、ペーソス、意外性もあるし、つまらなくはないが、カズオイシグロの長編にあるものを期待すると、少々(かなり)肩すかしの感がある。これだったら、他の作家でも書けるレベルと思ってしまった。それだけ、カズオイシグロの長編は素晴らしい、ということの裏返しでもある。なお、カズオイシグロの長編「わたしを離さないで」は自分の中のベストに近い小説であり、大ファンである村上春樹の「ハードボイルド」より残念ながら上かも・・・、と思っているくらい偏愛している(短編は村上春樹の方が遙かに上)。
【備忘 2011 小説ベスト】
1 精霊たちの家(アジェンテ)
2 神々の山嶺(夢枕獏)
3 初恋(ツルゲーネフ)
4 下町ロケット(池井戸潤)
5 小夜しぐれ(高田郁)
6 統ばる島(池上永一)
全体的に不作だったかも・・。あまり印象に残る小説がない。というか、将棋とか山関連書籍にかまけ、小説をあまり読まなかった1年かもしれない。