内容紹介
筑後川下流の島に生まれた稔は発明好きで戦前は刀鍛冶、戦中は鉄砲修理、戦後は海苔の加工機製造などをしてきたが、戦死した兵隊や亡き初恋の人、友達、家族の魂の癒しのため島中の墓の骨を集めて白仏を造ろうと思い立つ。明治大正昭和を生きた祖父を描く芥川賞受賞第一作。1999年仏・フェミナ賞外国文学賞を日本人初受賞。

この本を共有する
📊 読書進捗 (伊賀ちゃんさんの記録)
2016/03/26
299ページまで
📝 レビュー (伊賀ちゃんさんのレビュー)
評価:
5/5
レビュー:
人は何故生きるのかという人間の永遠の疑問をテーマにしつつ、とても読みやすい文体で稔の生涯を体験することが出来た。
AIが見つけた似た本
「白仏 (文春文庫)」の文章スタイル、テーマ、内容を分析し、 類似度の高い本を5冊見つけました
告白 (中公文庫 ま 35-2)
町田 康
人はなぜ人を殺すのか―。河内音頭のスタンダードナンバーにうたいつがれる、実際に起きた大量殺人事件「河内十人斬り」をモチーフに、永遠のテーマに迫る著者渾身の長編小説。第四十一回谷崎潤一郎賞受賞作。
14人
5
三陸海岸大津波 (文春文庫)
吉村 昭
明治29年、昭和8年、そして昭和35年。青森・岩手・宮城の三県にわたる三陸沿岸は三たび大津波に襲われ、人々に悲劇をもたらした。大津波はどのようにやってきたか、生死を分けたのは何だったのか―前兆、被害、...
24人
3.6