シャイロックの子供たち (文春文庫)
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青年のための読書クラブ
桜庭 一樹
東京・山の手の伝統あるお嬢様学校、聖マリアナ学園。校内の異端者(アウトロー)だけが集う「読書クラブ」には、長きにわたって語り継がれる秘密の“クラブ誌”があった。そこには学園史上抹消された数々の珍事件が...
クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々
ドロシー バトラー
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支倉 凍砂
行商人ロレンスは、麦の束に埋もれ馬車の荷台で眠る少女を見つける。少女は狼の耳と尻尾を有した美しい娘で、自らを豊作を司る神ホロと名乗った。「わっちは神と呼ばれていたがよ。わっちゃあホロ以外の何者でもない...
紅 (集英社スーパーダッシュ文庫)
片山 憲太郎
揉め事処理屋を営む高校生・紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始。彼女の...
初めて読む池井戸潤の作品。
あるメガバンクの東京の支店での話。主人公は1人ではなく、各章ごとに変わっていき、各々の視点、立場から支店の、そして業務の全体が描かれている。
元銀行マンの作者だから展開できる金融サスペンス。金融業という仕事を知らない、かつ日頃も関わりのない自分には読んでて楽しめ、かつ勉強になる一冊。
支店である日百万円が紛失する。しかしそれはその先で解き明かされる事件のほんの一つの序章にすぎず、何気ない人物描写や支店の日常を描いてた前半から一気に物語は佳境へと向かって行く。
突然失踪した管理職、その原因をあらゆる立場から解き明かして行き、真実に辿り着いたと思ったら、最後の最後でどんでん返し。しかも結論は明らかにされず読者に委ねられる。
銀行という限られた社会での出世欲のぶつかり合い、取引先との信用、他人との比較、プレッシャー、金融業界の一端を体験することができ、自分の置かれている状況がどんなにのらりくらりとしているかが分かった。
長原支店を中心に色々と展開される短編小説、面白いかったが、最後の終わり方が次に繋がりそうな印象があった。