
ギリシア神話 オリュンポスの書 (斉藤洋の「ギリシア神話」 1)
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書籍情報
- 著者:
- 斉藤 洋
- ページ数:
-
172ページ
- 参照数:
- 889回
- 更新日:
- 2015/01/09
- 所有者:
-
karasu_uさん
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同じ場所に、新旧二人の神がいる。神話においてこの一言を説明する難しさといったらないのに、この一言で説明してしまう。凄い。
でた! 後に中世でキマシタワが好きな貴族達が芸術だと称して挙って描かせたという不祥事案件!
"「姉上。あしたのことがわかってしまえば、楽しみがへりますよ。(中略)それにね。恋占いの場合、あいてが人間だと、どう占っても、最後の答は同じです。いずれわかれねばならないって、そういうことです。そんな光景を今から見て、うれしいですか。」アポロン様本当世界一のイケメン。
アテネがアポロンに知恵を…て所はオリジナルなのかな。
召使い、と子ども向けにぼかしてあるものの、よくこのエピソード盛り込もうと思ったなぁ。結構なマイナーエピソードなのでは。
"だが、わたしは人間でないから、いえる。頭にかっと血がのぼると、あとで後悔するようなのとをしてしまうのがアポロンの欠点なのだ。"
"アポロンは、「わたしはそのへんの羊飼いではないのだ。」といったが、やろうとしていることは、そのへんの羊飼いのほうがまだましかもしれない。"名言しかない。
"まぁ、ダプネはあまりに美しすぎるわたしを引きあいに出すのは僭越だと思ったのだろう。ここは、そついうことにしておく。"名言しかなくて、天上の神話クラスタに届けたい。
"そのころのアポロンは生まれて一年と少ししかたっておらず、世の中のことも、よくわかっていなかったのかもしれない。つまり、エロスの恐ろしさを知らなかったのだ。"
"エロスは愛の神だから、アフロディテとしては、自分の息子だといいたいのだろうが、事実はまげられない。エロスはわたしやアフロディテが生まれるずっとまえからいた神なのだ" ここ切り込むのか。児童書なのに。
"わたしもアポロンも、誕生を心待ちにされたわけではない。だが、このわたしを見よ! アポロンを見よ! ゼウスを別にすれば、わたしとアポロンの名はオリュンポスの神々の中でも、ひときわ高く鳴りひびいているではないか!"
"誕生をみなが待っていないこともかる。生まれてきたことをみなが祝福するとはかぎらない。そういう子たちは、価値がなく、自分を大切にしなくていいのか!" "そんなことはない。断じて、そんなことはない! 両親が愛し合っていなくても、誕生を心待ちにされなくても、神々も人間も、生まれてきたこと自体に価値があるのだ。"これをアテネに言わせるセンス略
へべの加護は無いし、エイレイテュイアの出番もないです(`・ω・´)
ヘルメスの台詞から察するに、痙攣して抜けなくなった的な暗喩?
"わたしは、人間たちが神々を悪くいうことはゆるさないが、わたしは人間ではないから、いえる。"アテネ様を語り手にし、これを言わせるとは、神話というものを分かってる構成だなぁと溜息。
"神々にしても、人間にしても、子を産むということは、その子をこの世に呼んだということだ。いわば、子は客なのだ。客を呼んでおいて、門前でつきとばす者がいるか!"
傲慢の罰としては優しい方だし、話の繋ぎ上手くてプロは違うなって。変身物語的な。
あぁ、確かに普通に生活してて帆船は思いつかない。
📝 レビュー (karasu_uさんのレビュー)
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