AIが見つけた似た本
「青の炎 角川文庫」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました
天使の囀り (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたよ...
悪の教典 上 (文春文庫 き 35-1)
貴志 祐介
晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基...
ブルーもしくはブルー (角川文庫)
山本 文緒
派手で男性経験豊富な蒼子A、地味な蒼子B。互いにそっくりな二人はある日、入れ替わることを決意した。誰もが夢見る〈もうひとつの人生〉の苦悩と歓びを描いた切なくいとしいファンタジー。
母の元結婚相手を憎み、用意周到に殺人を計画する青年が主人公である。これがまた村上春樹的な主人公であり、高校生らしさなど欠片もない。女性の扱い方を熟知しているかのように振舞い、アルコール度数の高い酒を嗜み、大した努力をせず頭脳も明晰ときている。
一言で表すのならば、鼻につく奴だ。
ただ、元結婚相手を殺したくなるという気持ちには大変共感できる。それほどまでに憎く、醜い人間だった。
さらに共感できる点が、青年の動機である。彼は自分がその環境に身を置きたくないからではなく、その環境で暮らさなくてはならない母と妹を思って殺人を計画した。また、その殺人を勘付かれた元友人の殺害計画を企てた際の動機も、人殺しの息子や兄をもつ苦しみを慮ってのことだった。いや、恐らく彼自身の気持ちも多分に含まれていただろう。しかし、最大の動機は家族愛だった。
そして、最後、青年は自殺する。その描写が大変美しく、潔く、輝いていて、私は驚くと同時にうっとりした。
自殺の動機もやはり家族愛で、自分にかかった容疑が晴れることがないと推測し、母と妹に降りかかる災難を最小限にするためだった。
小説としては、中々殺人に至らないもどかしさを覚えたが、リアリティに富んだ良作だった。