
書籍情報
- 著者:
- 東野 圭吾
- ページ数:
-
499ページ
- 参照数:
- 276回
- 登録日:
- 2014/07/06
- 更新日:
- 2014/07/06
- 所有者:
-
bskt0609さん
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📝 レビュー (bskt0609さんのレビュー)
蹂躙された映像を偶然見て、衝動で1人を殺し、逃げたもう1人を追いかける中で、警察関係者や、未成年の仲間、逃亡先のペンションの従業員、過去に蹂躙され娘を自殺でなくした家族、あらゆる人が関わりあって、それぞれの視点で話が展開されていく。
一方では被害者の父、しかしもう一方では殺人事件の実行犯。その二面性を持つ父親。
未成年の逃亡者も、一方では強姦および殺人の容疑者であり、もう一方では復讐の対象とされていることから保護の対象。
少年法は犯罪を犯した少年を更生されるものである一方で、それを傘にきて過ちを犯し、省みない愚かなものも同時に保護してしまう法律。
犯罪を犯した少年を未成年だから、と片付けた際に、その被害者の家族の悲しみは誰が救うのか?
誰も答えを出せない、正論だけでは語れない点について、切り込みを入れた作品。
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