ドリームバスター2
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東京てくてくすたこら散歩
伊藤 まさこ
「今日はギャラリーフェブ(そら豆)に行こうかな」晴れた日にぽっかりと予定があいたなら、ギャラリーをのぞいてカフェでお茶を飲もう。街のパン屋さんから森の美術館まで、私の好きなお散歩コース。
テーラと言う別の世界での実験の失敗でできた穴から地球人の夢の中へ逃亡した犯罪者を追うドリームバスターDBが主人公のシリーズの2巻目。犯罪の目撃者として警察に協力しながら、目撃に確信が持てず悩むと言う「目撃者」と、児童虐待を扱った「星の切れっ端」の前半の、1.5本立て。前者では、いつもは一人前のシェンが、意外な弱さを露呈する。それは、追っている犯罪者の一人が自らの母親で、しかもシェンは、それに生き写しだと言うことに根ざしている。シェンも人間なんだとわかり、なんだかホッとする。この話では、追っているテーラの犯罪者よりも、地球の犯罪者の方が数倍凶悪で、今後のこのシリーズの中でも活躍するのかなと思わせる。もう一つ、こんな風に目撃者が警察のでっち上げに協力させられてしまうのかなと思ってしまった。後半は状況が掴めた所でつづくになってしまい、次の巻を早く読まないとと、思った。