
この本について
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ローンによる一家離散や取り立てなどの過去と決別する為に、全く新しい人物になりかわろうと画策しさまざまな準備を講じ、新しい生活をおくっていたが、そのなり代わった人物もまたクレジットカードの多重債務により自己破産をしていた。それらが絡み多くの人を巻き込んだ創作劇が繰り広げられる。
依然は身の丈にあったものごとしかできなかったが、クレジットカードの台頭により、見せかけではあるが身の丈以上のせいかつも可能となった。その仮初めに身を落ち着けたくて人々はみな最初は軽い気持ちでキャッシングをし、それがみるみるうちに膨らみ多重債務者となる。その可能性を誰もがみな持っている。
車の事故にしても、全て事故った当事者だけが悪いのか。そうではない。様々な要因が絡み、偶発的に事故がおきる。債務も同様であり、一概に当事者だけの原因とはいえない。
贅沢ではない、ただふつうの幸せを願っただけなのに、それが叶わずドン底に落とされる人もいる。
ほんとうに自身が欲しいものは何なのか?名声?富?
現代の信用社会そのものを考えさせられる話。
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