メニュー
火車

火車

宮部 みゆき

4.3
170人が登録
11件のレビュー

この本について

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。自らの意思で失踪、しかも徹底的に足取りを消して―なぜ彰子はそこまでして自分の存在を消さねばならなかったのか?いったい彼女は何者なのか?謎を解く鍵は、カード会社の犠牲ともいうべき自己破産者の凄惨な人生に隠されていた。山本周五郎賞に輝いたミステリー史に残る傑作。

みんなの評価

4.3
5
14件
4
10件
3
3件
2
0件
1
1件

レビュー

たれえり
たれえり 2011年7月読了
二回目を読んだ。やっぱり面白い。容疑者の言葉も聞いて見たいと思う作品
すばるば
すばるば
2011年8月読了
ぞくってする部分もあって面白かった。でも、警察が追ってるわけじゃないから残してる足跡がわかりやすい部分もあった。
綾瀬潤一
綾瀬潤一
2012年1月読了
夢中で読み進められた。でも、終わり方が嫌いなパターンだった。面白かっただけに残念。
Masa Kotani
Masa Kotani
2012年3月読了
前から気になってましたが、帯を見て購入。やはり描写力が凄いです。
chocolatechoko
chocolatechoko
2012年3月読了
物語の社会性。

ラストが特徴的。
bskt0609
bskt0609
2012年10月読了
休職中の刑事が失踪した遠縁の親戚の婚約者を探しはじめることにより、新たな事件が浮上し、あわせて現代に欠かすことのできなくなったクレジットカードがもたらす弊害が描かれた作品。
ローンによる一家離散や取り立てなどの過去と決別する為に、全く新しい人物になりかわろうと画策しさまざまな準備を講じ、新しい生活をおくっていたが、そのなり代わった人物もまたクレジットカードの多重債務により自己破産をしていた。それらが絡み多くの人を巻き込んだ創作劇が繰り広げられる。
依然は身の丈にあったものごとしかできなかったが、クレジットカードの台頭により、見せかけではあるが身の丈以上のせいかつも可能となった。その仮初めに身を落ち着けたくて人々はみな最初は軽い気持ちでキャッシングをし、それがみるみるうちに膨らみ多重債務者となる。その可能性を誰もがみな持っている。
車の事故にしても、全て事故った当事者だけが悪いのか。そうではない。様々な要因が絡み、偶発的に事故がおきる。債務も同様であり、一概に当事者だけの原因とはいえない。
贅沢ではない、ただふつうの幸せを願っただけなのに、それが叶わずドン底に落とされる人もいる。
ほんとうに自身が欲しいものは何なのか?名声?富?
現代の信用社会そのものを考えさせられる話。
りんりん
りんりん
2013年4月読了
難しかったけどおもしろかった
kaori
kaori
2013年6月読了
展開、表現が秀逸。かなりの長編にも関わらず、どんどん話にのめり込んでしまう。休み時間にも、気になって読んでしまう作品。感動的を求めるより、ドキドキを求める人向け。
伊賀ちゃん
伊賀ちゃん
2016年2月読了
借金地獄にハマってしまった女の悲惨さが伝わってくる。謎解きもさることながら、人物の描写も素晴らしかった。

読書ステータス

読書中 4人
読了 146人
読みたい 9人