物語の体操―みるみる小説が書ける6つのレッスン (朝日文庫)
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◎行為者モデルの方程式に則ってプロットを動かしてみる
◎小説を「構造」レベルまで分解してみる
◎優れた作品の世界観は、物語を正しい方向へ導く
◎仮の家、成年式、成長 の方程式
◎日本語は「私」を語るのに適した言語だ
どっちかというと、ファンタジーやラノベなど「世界観」を必要とする小説の書き手向け?
あまり読まないジャンルなので多少難しい部分もあったけれど、なかなかへぇぇ~と思わせられる部分も多かったです。
行きて帰りし物語の法則(仮の家、成年式、成長)のルーツが民話にあるという話や、私小説が辿ってきた変遷の話なども面白かった。
何を書いても「私小説」になってしまう日本語、かぁ。。
作中のリアリティを「私」=作者である、ということにに求めない、というのは今では当たり前のようになされていることだと思っていたのだけれど、そこに至るまでに紆余曲折あったんだなぁと。
余談。
そいえば子供のころ、「ぼくらの勇気・未満都市」というドラマがすごく好きだったのだけれど、その元ネタの原作者が大塚英志だったとは知らなんだ。びっくりしました。さらにそのルーツが大江健三郎の「芽むしり仔撃ち」にあったとは!
数年後、「コインロッカー・ベイビーズ」を初めて読んだときに、このドラマの舞台とコインロッカーの薬島の設定・描写がすごく似てるなと感じたのだけれど(たぶんコインロッカーの方が先)、この本の中で大塚英志が村上龍を褒めつつ皮肉りつつめっちゃ意識してるのが見て取れて笑いました。
こんな思わぬつながりが発見できるのもまた、読書の醍醐味です。