ヒトリシズカ (双葉文庫)
この本の所有者
内容紹介
書籍情報提供: Google Books
AIが見つけた似た本
「ヒトリシズカ (双葉文庫)」の書誌情報と、 この本を読んだ人の本棚から、 近そうな本を10冊見つけました
ユリゴコロ (双葉文庫)
沼田 まほかる
ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。この一家の過去にいったい何があったのか―。絶望的な暗黒の世界から一転、深い愛へと辿り着くラ...
ストロベリーナイト (光文社文庫)
誉田 哲也
溜め池近くの植え込みから、ビニールシートに包まれた男の惨殺死体が発見された。警視庁捜査一課の警部補・姫川玲子は、これが単独の殺人事件で終わらないことに気づく。捜査で浮上した謎の言葉「ストロベリーナイト...
ハング (中公文庫)
誉田 哲也
警視庁捜査一課の堀田班は、宝飾店オーナー殺人事件の容疑者を自供により逮捕。だが公判では自白強要があったと証言され、翌日、班の刑事の一人が首を吊った姿で見つかる。そしてさらなる死の連鎖が...。刑事たち...
疾風ガール (光文社文庫)
誉田 哲也
柏木夏美19歳。ロックバンド「ペルソナ・パラノイア」のギタリスト。男の目を釘付けにするルックスと天才的なギターの腕前の持ち主。いよいよメジャーデビューもという矢先、敬愛するボーカルの城戸薫が自殺してし...
傍聞き (双葉文庫)
長岡 弘樹
患者の搬送を避ける救急隊員の事情が胸に迫る「迷走」。娘の不可解な行動に悩む女性刑事が、我が子の意図に心揺さぶられる「傍聞き」。女性の自宅を鎮火中に、消防士のとった行為が意想外な「899」。元受刑者の揺...
誉田さん流石!!
すごくのめり込んで読んだ!
そしてすごく切なくなった(;_;)
ストーリー自体は純粋に面白いし、連作としての構成も非常によく練り込まれていて1つの作品としての完成度は高い!!
一見すると別々の物語・事件のように思える各章なのだが、読み進むと前章との接点が見えてくる。そして、章が進むたびに新たな真実も提示されるものの、これがなかなか1本に結びつかない。
それらの謎を最後の最後までひっぱる焦らし感と、連作を活かした展開とが絶妙なバランスで、既読の誉田作品とは一味違う印象だった。
…まぁ、若干のご都合主義はお愛想ということで。。。
更に誉田作品としては各章における主人公の設定が特徴的だったかと。。警察小説にも関わらず、クセやアクが強い訳でも変なしがらみがあったりもせず、至って素朴な人物像として描かれている。既読の警察小説はシリーズ物のせいで「主人公=女性刑事」の印象が強い上に、その脇を一癖や二癖もある刑事が囲んでいたりしたのでこの人物設定は以外だったが、各々の事件から辿りつく先に必ず影を残す静加というキャラクターを引き立てるには程良い感じじゃないだろうか。
それだけの描かれ方をしている「静加」だが、この存在感のバランスがまた巧い!
どの章でも紙一重で追跡者をかわし、その実態を掴ませない。
非情で狂気を孕んだように見せかけながら、最後には人間らしさを感じさせるもののその心情は一切語られるコトはなく、結果的に各章の主人公たち同様、読者にとっても「謎の女」のまま余韻を残して幕を閉じる。
最終章の「独静加」と表題の「ヒトリシズカ」、それぞれのタイトルに託されたであろう作者の意図を勝手に解釈する楽しみを残してくれたのも良!!
ストーリーの展開がおもしろい。
静加を第三者の視点を集めて描くことで、彼女の心境をがよりリアルに伝わってきた。読者の心をいかに惹き付けるか、著者の術中にはまるように一気に読んでしまった。
ちなみに、「ヒトリシズカ」とはセンリョウ科の植物である。その由来は、花の可憐さを愛でて静御前になぞらえたもの。ネーミングにも一工夫か。