
夜と霧 新版
この本の所有者
書籍情報
- 著者:
- ヴィクトール・E・フランクル
- ページ数:
-
169ページ
- 参照数:
- 263回
- 登録日:
- 2012/10/11
- 更新日:
- 2012/10/11
- 所有者:
-
こいめさん
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想像できますか?「自殺しようとする人を止めてはいけない」と言う世界。
筆者の方は精神科医、そして、第二次大戦中に強制収容所に閉じ込められていました。
ここで綴られているのは、ある種極限的な環境下では、人の心は変形してしまう、適応してしまうと言うこと。それは真実、でも悲しすぎます。
クリスマスを過ぎた時点で急激に上昇する死亡率。それは、人はクリスマスに「収容所が開放される」と言う願いを掛け、それに破れて、生きる希望を失ってしまうから。
移送中に窓の隙間から生家を一目見させてくれと頼んでも、「それだけ生きているんなら十分見たんじゃないか」と一蹴する同じ被収容者の無情さ。
収容所が開放されても、嬉しさを実感できなかったり、逆に「これまで耐えていたんだから、これから何しても良いんじゃないか」と考えてしまう心の歪み。
でも、筆者をはじめとして、絶望的な状況であっても「生きる意味を見失わない」人々がいたのも事実。
「あなたが経験したことは、この世のどんな力も奪えない」この言葉、大きすぎます。
そして、一番心に留めておくべきだと思ったのは。
「人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。」
がー、まだまだ学んで、考えて、すべきこと、てんこもりです!


アウシュビッツでの体験を心理学者の目で描いた作品。単純に収容者を責め被収容者を擁護するものではない。苦しい体験の中でもいかに人間らしくいられるか、とても深い蔵書だ。


20021105
第1刷
20030610
第4刷

「わたしたちが生きることからなにを期待するかではなく、むしろひたすら、生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題なのだ…」読んでよかった。読むべき本だった。













































